
途上国の女性たちの現状
途上国に暮らす女性の多くは、一生のうちに受けられるリプロダクティブヘルスのサービスが欠如しています。
妊産婦の現状
1日におよそ1,000人の女性が命を落としています。
毎年、世界中で35万8000人の女性が妊娠や出産で命を落としています。これは、一日におよそ1000人の割合。その95%は途上国の女性たちです。近くに病院がなく、医師や助産師の数が不足しているため、灯りのない自宅の非衛生的な環境下でやむなく出産する女性が少なくありません。妊娠・出産中に異常が起きても、察知することもできず、できても病院までいくこともできず、対応する医療従事者もいないため、日本であればたくさんの助かるはずの女性が命を落としています。お母さんが亡くなると、生まれた赤ちゃんの健康が十分に守られず命を落とす割合も高くなります。
女性の現状
途上国の多くで女性の権利が守られていません。
途上国では女性は性交渉や避妊について自分で決められないことが多く、年間3億5000万人が望まない妊娠を避けられない状況にあります。さらに性的搾取を目的とした人身取引、性暴力や性的強要、女性性器切除など深刻な問題も生じています。また、地域によっては男性の同意や同伴無しでは、外出できない女性もまだ多くいます。子どもをいつ、何人産むか、もしくは産まない、産みたくないという選択を女性に与えられていない地域がまだたくさんあります。
思春期の若者の現状
若過ぎる妊娠・出産が、女性の死亡率を高めています。
思春期は性的にも活発になる時期で、途上国では、多くの女性が妊娠や出産を経験し始めます。また女性が12~13歳頃から結婚する社会的慣習のある地域もあります。無防備なセックスによる望まない妊娠も多く、危険な方法で妊娠中絶し、命を落とす女性たちもたくさんいます。妊娠や出産をするには余りにも母体が未成熟なため、出産自体が母体や胎児にとって危険です。命や健康に影響がなくても、若者から教育・社会参画の機会を奪う結果になりかねません。
HIV/エイズの現状
アフリカ南部では、妊婦の5人に1人がHIVに感染しています。
世界では、推定3340万人(UNAIDS/WHO 2008年)がHIVに感染しており、そのうち63 %がアフリカサハラ以南で起きています。新HIV感染は、女性から男性よりも男性から女性への感染のほうが2倍以上起こりやすく、アフリカ南部では、妊婦の5人に1人が感染しているという現状です。また感染した妊婦から生まれる赤ちゃんは3人に1人が母子感染をしている現状です。女性がエイズで亡くなることで、エイズ遺児やストリートチルドレンなど多くの問題がでてきます。


