
明石 康
1957年、日本人の国連職員第一号。カンボジアと旧ユーゴスラビアで国連事務総長特別代表を歴任。1997年12月、人道問題担当事務次長を最後に退官。現在、スリランカ平和構築担当政府代表。2007年3月よりジョイセフ会長。
ジョイセフのこれから

ジョイセフ会長 明石 康 (ジョイセフオフィスにて撮影)
国連が2000年に、21世紀の課題として採択した「ミレニアム開発目標」と呼ばれる8つの目標のなかで、妊産婦のための保健が、最も取り組みが遅れていると指摘されています。妊産婦死亡率は過去20年間減っていませんし、妊産婦死亡率と密接に関連している乳児死亡率も減っていません。その理由は、妊産婦と乳児に対してきめの細かいケアができる地域社会への息の長い支援が十分でないこと、病院や診療所や人材の育成など保健医療システムが欠けていることがあります。したがって、途上国の社会的弱者である女性と子どもなど草の根の住民に、支援をどう確実に届けるかは、国際的な援助が直面している大きな課題のひとつです。途上国の母子保健への支援はこれからもますます必要なのですが、先進各国の政府が行う援助の額は、ここ数年間据え置き状態です。ですから、市民のみなさまによって支えられるNGOの存在はより一層重要視されます。幅広いジョイセフの活動の中で、女性と子どもへの支援を中心とする事業を精力的に展開する決意です。


