
コミュニケーション専門家ユニットとは・・・
ジョイセフには、開発コミュニケーションの専門家グループとして、J_CEU(コミュニケーション・エキスパート・ユニット)が存在し、アジアを中心に世界各国でBCC(行動変容のためのコミュニケーション)に関する技術移転を行っています。2008年の設置以来、国連人口基金(UNFPA)や国連児童基金(UNICEF)のカントリープロジェクトのBCCコミュニケーション戦略作りや活動プラン、メディアツール制作に関するコンサルティングや技術移転を請け負ったり、世界銀行や現地NGOの依頼により能力強化事業を行っています。
活動内容は、開発コミュニケーション技術を研究開発し、その技術を国レベルにおける開発プログラムに適用させ、その中で生み出された教材やツールを配給するという3本柱構成になっています。
① 研究開発/DigiPlanLab

バングラデシュで行った開発プロジェクト記録の様子。まずは、プロジェクトを行っている地域の特色を写真で記録。
ジョイセフでは設立以来、30カ国以上の途上国で開発プロジェクトを行い、同時にその活動と住民たちの生活を深く、広く、記録し、リプロダクティブ・ヘルス分野に関する様々な情報(文書/映像/写真)を残してきています。それらの情報は、アーカイブとしてデータベース化し、保健教育、広報、そしてアドボカシー等様々な用途にマルチ・ソリューション技術を用いて活用されています。また、開発プロジェクトにおけるプログラム・コミュニケーションを強化するための新たな技術やテンプレート(雛形)、ツール等の開発も行っています。
最近新たに開発されたものには、「プログラム診断ツール」という既存のプログラムのコミュニケーション戦略の弱点を論理的に分析することができるツールがあります。ミャンマーやラオス、ネパールのプロジェクトで実際に使用され、効果が立証されました。そのほかにも、ピクチャーカードと呼ばれる紙芝居とフリップチャートの機能に、BCC要素を追加した世界初の教材も開発しました。テーマに沿った絵とメッセージで行動変容を促すものになっています。
このように研究開発の部門では、開発途上国の情報を記録し、価値のある情報として残しつつ、それらを活用して教材やツールとして新たに作りだす技術(情報資産化技術)を運用しています。そして、これらの教材やツールは次の技術移転や教材配給の部門で活かされています。
「開発途上国の妊産婦保健に関する知識・情報ツール開発」実施中
(全日本社会貢献団体機構平成23年度助成事業)
② 技術移転/J-CEU

BCC能力強化研修。参加者に説明を行う吉留専門家。
研究開発/DigiPlanLabの部門で開発した技術を用いて、開発途上国の政府やNGOのスタッフ、技術者、若者リーダー等に対して、能力強化を目的とした技術移転トレーニングやコンサルティングを行っています。2009年には、UNFPAのアジア太平洋地域プロジェクトにおいて、リプロダクティブ・ヘルスやBCCの専門家28名を16カ国から招へいし、BCC能力強化研修を開催しました。今後はアジア太平洋地域において、知識と情報を開発プロジェクト間で共有するための「ナレッジ・ハブ」としての役割が期待されています。
また、ラオスやミャンマー、ネパール等でも、UNFPAのカントリープロジェクトを請け負い、リプロダクティブ・ヘルス分野におけるBCCの強化に取り組んでいます。
③ 教材配給/Release
ジョイセフでは、1970年代より映像教材の制作にも取り組んでおり、映画やビデオ・DVD作品の制作数は50タイトル以上。それらの一部の作品のDVD配給を行っています。
また、独自技術で生み出されたツール、「DigiPlan技術概要書」、「パワーモデル」などのコミュニケーションスキルアップ教材の配給も行っています。
映像/写真素材のデータベースについても、WEB公開に向けて準備を進めています。
教材に関するお問い合わせについては、digiplan@joicfp.or.jpへ。


