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SAVE MOTHER from AIDS × Live Positive ~エイズとともに生きる

12月10日、裏原宿にあるVACANTで、(株)クラブキングが主催するCLUB DICTIONARYに参加しました。

ジョイセフの目的は、いつもリーチできない人たちに、「アフリカでエイズとともに生きている女性たち」のことを知ってほしかったから。
そして身近に感じてほしかったから。

毎月開催されているCLUB DICTIONARY
12月のテーマは、LOVE LETTER。

2008年のジョイセフのエイズデーイベントにも参加してくれた一色紗英さんが、ザンビアのグロリアさんが、娘のルアンドちゃんに向けて書いた LOVE LETTERを朗読。

愛する娘、ルヤンドへ
まず、あなたを私に授けてくださった神に感謝します。
ルヤンドという名前が「愛」という意味であるとおり、あなたは、私が人生で得た唯一無二の愛すべき存在です。
私が悲しいとき、あなたの存在が私の心をあたためてくれた。
私の人生にあなたが現れてから、すべてが変わったの。
ルヤンド、あなたがこれからも長い人生を歩めることを、ただただ神に祈ります。
ルヤンドの母グロリアより


グロリアさんは、アフリカ、ザンビアのコッパーベルト州の村に住んでいる女性。6歳になる娘ルアンドちゃんがいます。

出産後にHIVの検査をして、そのとき初めて母子ともに感染していることがわかりました。
グロリアさんのようなHIVに感染している女性たちは、エイズに対する誤解や、差別、偏見が強い中で、職にも就くことが難しい。
ザンビアでは、グロリアさんのように、感染がわかったとたん夫に逃げられてしまう女性たちは多く、生活はますます苦しくなります。

そんな女性たちの収入作りをサポートするために、ジョイセフは、やぎのつがいを送るヤギさんプロジェクトを始めました。彼女もそのヤギのつがいで、子どもが生まれたらこれを売り、収入源にしています。

母子感染は、いま、適切な処置とケアがあれば98%の感染が予防できます。グロリアさんはそのことを知って、「もし、自分が出産前にHIVに感染していることがわかっていたら、ルアンドちゃんへの感染も防げたかもしれない・・・」と。

自分のようにHIVで悲しむ母親を1人でも多く減らしたい、そんな強い思いで、グロリアさんは、自身が感染者であることをカミングアウトすることを決意。「みんなに私のようにならないでー!」と強く訴え、予防啓発活動をしています。

写真(左)の女性は、グロリアさんやヤギさんプロジェクトを支えるアルバティーナさん。ジョイセフのプロジェクトをもう15年近く一緒に支えてくれています。
彼女は、助産師でもあるので、産前産後の健診もしながら、エイズの母子感染予防の指導もしています。
彼女が村に出向くと、「健診してー」と村中から妊婦さんや序世知が集まります。村の女性たちの強い味方です。

親愛なるダーリンと子どもたちへ
仕事が忙しいからといって、妻として、母として、家族のために、本来やるべきことが十分にできていなくてごめんなさい。それにも関らず私を理解してくれて、本当にありがとう。あなた達のことをずっとずっと愛しているわ。たとえ離れていても、あなた達に神の御加護がありますよういつも祈ってます。
リビングストンはとても暑いです。会える日がとても楽しみです。
愛をこめて
あなたの妻でありあなたたちのママ、
アルバティーナ

一色紗英さんに、アルバティーナさんが家族に向けて書いたLOVE LETTERも朗読していただきました。

国連のUNAIDSとWHOが発表した推計では、
エイズの原因となるHIVに感染している人の数は2008年末現在、世界で3340万人に達しています。
年々、年間の感染者数は減少しているとニュースでは大きく出ていましたが、まだ年間70万人が感染しています。この63%がザンビアも含むサハラ以南のアフリカで起きています。

残念なことに、日本は先進国の中で唯一、年々感染者数が増えています。

そもそも、私たちNGOジョイセフとサンスターさんが一緒にCLUB DICTIONARYに参加したきっかけは、

“「HIV/エイズとともに生きる」人たちを応援する”

という同じ活動コンセプトを持っていたから。
サンスターさんに寄せられた、この日本でHIVとともに、生きている人たちへのお手紙を、一色紗枝さんに朗読いただきました。

Mへ

あなたから、あなたがHIV+であることを聞いた時、わたしは、平常心みたいな顔をして「そうなんや。」というのが精一杯でした。
覚えてるかな、あなたは。あの時のこと。もう10年になるね。それから、なにをしゃべったかもう忘れたけど、
別れ際に、いつもみたいにハグをして、
でもわたしはその時、「いつもみたいに」って、心の中で呪文のように唱えてた。
いつもどうしてたっけ? こういう感じ? いつもこういう感じだった? これでいいかな? わたし、いつもみたいにできてるかな?って。  可笑しいね。
わたしは素直に「びっくりした」って言えなかった。

でもね、びっくりはしたけど、「わたしたちは何も変わらない」ってことを伝えたかったんだ。
今から思えばね、きっと何も変わらないことなんてないんだろうなあ。

あの日、わたしは家に帰ってからいろいろ考えた。
わたしはエイズで友だちをなくすんだろうか、とかね。
でもさ、わたしもまた、明日交通事故で死ぬかもしれない。そう考えると、わたしたちは何も変わらないのかもしれない。そんなことも思った。
でもさ、少なくともあの日から、わたしにとって、エイズは「他人事」じゃなくなった。
ニュースを見る時も、それから、自分がセックスをする時も。
友だちって、病気って、死ぬって、生きるって、なんだろうね。共に生きるってなんだろうね。最近は、そんなことを考えています。

あの日、わたしに話してくれてありがとう。
あなたは、わたしの大切な友だちのひとりです。
あの日より前も、あの日も、今日もね。
あなたが今日もどこかで、
おいしいごはんを食べて笑っていればいいと思う。わたしも、ここで、まあだいたい、機嫌よくやっています。
そのうちと言わず、近々、また会いましょう。
うまいものを食べにいこう。

それではまたね。

ともより

サンスターさんが、12/1の世界エイズデーを記念して行った、“ネイルにレッドリボンを描こう”というキャンペーンの話を紹介しました。

「エイズについて理解している人が、それを表現していけば、エイズにたいする漠然としたネガティヴ・イメージも変わっていくと思う。
今日もこのイベント後に自分が感じたことを友達に話したり、レッドリボンを身につけたり、ちょっとした行動で周りの人に表現してほしい」と吉田さん。

「日本とアフリカ、エイズと共に生きている人が抱えているものは同じ。
大切な人がエイズに感染する、そんな思いを今日は、ここにいるみなさんで共有できたと思います」とジョイセフの小野。

「3人の母として、今日朗読したザンビアの話は、他人事とは思えない。
娘に向けられた手紙の内容がよくわかり過ぎて胸が痛い。応援したい」と一色さん。

「エイズのこともっと我々がもっと知らなくてはいけない。
性病でも病気でもない。ウィルスだから、感染しても発症しなければ、生きられる。
ここにいる私たちが、本読んだり話を聞いて、まず真実を知ること、今すぐ誤解や偏見をなくしていこう。
すぐこの本をよんでみてください。
そして知ってください。」とクラブキングの桑原さん。

クラブキングは20年前に、HIV/エイズをテーマにフリーペーパーの企画を打ち出していたこともあり、桑原さんからご自身の友人の話もふまえ、その当時のことを語っていただきました。

会場に集まった約100人のみなさん 、最後までおつきあいくださりありがとうございました。
当日の感想は、メールでも受け付けております。お問い合わせフォームよりご連絡ください。

一色紗英さん、サンスターのみなさん、クラブキングのみなさん、ご協力ありがとうございました。