ブックタイトル開かれ活力ある日本を創る

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概要

開かれ活力ある日本を創る

さらにワーク・ライフ・バランスにもう一つ、子育てや介護という「ケア」を加えて、ワーク・ライフ・ケア・バランスの三つの側面を総合的にみる社会を提唱したい。持続可能な社会を目指すためにも、「ケア」を加えたい。介護を理由とした離職率も上昇してきており、高齢社会での対策としては喫緊の課題となっている。?提言3:若者への期待◆まえがきいわゆるフリーターやニートと呼ばれた世代が40代になっているという現実を、私たちは重く受け止めなければならない。雇用のあり方が改善されない限り、若者の未来指向が減退する結果となることが懸念される。グローバリゼーションと雇用規制の緩和による派遣労働、有期契約労働などの非正規労働の増大は、大きな社会・経済問題となっている。雇用の不安定化は、晩婚化や非婚化の大きな要因の一つとなっていると言えるのではないだろうか。◆若者の雇用の確保とその安定化人的資源が最大限活用されていないという現実に、しっかりと目を向けた施策が求められる。後述するように、海外からの労働者の導入を考えるという方向性もあるが、それと同時に、既存の人的資源を見直さなければならない。若者については、雇用の不安定化や貧困化が指摘されており、そのことが少子化の大きな要因であると言われている。若者の雇用機会の安定化は経済活動の促進にもつながることになる。これによって生活の安定が確保され、若者の未来志向やパートナーづくりも強化されよう。◆結婚の機会の拡大-「街コン」による地域活性化2010年国勢調査の結果によれば、男性の生涯未婚率(50歳時の未婚者割合)は20.1%、女性のそれは10.6%である。若者への結婚観について、国立社会保障・人口問題研究所の第14回出生動向基本調査11