2023年5月6日

ザンビア短信6

GBV対応のための指導者研修が無事終わりました。

一番印象的だったのは、DVを受けている人と周囲の人たちの設定で行ったロールプレイです。

真ん中にいるのがDVを受けているマヤという女性の設定。周りの人たちが冷たい反応をしてマヤを責めて洋服をマヤにかけていくと、マヤはどんどん周りから疎外されて何も聞こえなくなります。しかし、マヤの力になろうとマヤの障害(このロールプレイでは衣服)を取り除くことでマヤはようやく息をすることができるというシナリオ。皆が背を向けると被害者が孤立することになるけど、皆が向き合えば被害者を救うことができることをロールプレイを通して改めて実感しました。

GBV対策にはさまざまな立場の人たちが協力し合うことが重要だという、プロジェクトを象徴するメッセージが含まれていました。

ジョイセフはザンビアのカピリムポシ地域で、日本政府の支援を受けながら、現地のNGOや保健省、郡保健局、医療・司法関係者や警察官、教師、地域指導者、地域ボランティアなど多くの関係機関と協力しつつ、今までジョイセフが実施してきた妊産婦のためのワン・ストップ・サービスの手法を生かし、GBVのワン・ストップ・サービスを通したコミュニティのエンパワーメントによるGBV対策事業を、今後3年間行なっていきます。ぜひ応援して下さい。

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斎藤文栄
公益財団法人ジョイセフ アドボカシー・マネージャー。国連女性機関日本事務所、国連人口基金ネパール事務所、その前は、政府機関、国内外のNGOや大学などの様々なセクターでジェンダーに関する課題に取り組んできた。国会議員政策秘書として配偶者に対する暴力防止法等の立法に関わった。