SRHR for ALL アクション! 初めてのメディア向け勉強会を開催
2025.9.10
- SRHR for ALL アクション!
- 実施レポート
はじめに
SRHR for ALL アクション!に参加する10団体がジョイセフと一緒に、2025年9月4日、世界性の健康デーを記念し、初めてメディア向け勉強会を東京都内で開催しました。この勉強会は、SRHRに関する最新課題についての情報提供と、個々の課題に関する質問やメディアでの取り上げ方など、参加者の質疑の声に応えるために企画しました。
当日は、全国紙、地方紙、ウェブメディアの方々など、合計約70名の参加(対面参加16名、オンライン参加約50名以上)がありました。
第1部 最新ニュースピックアップ
第1部では、SRHR for ALL アクション!参加団体がそれぞれの団体について紹介するとともに、団体が取り組むSRHR課題について話し、質疑応答が行われました。第1部では、以下の7団体が語りました。
- 対日ネパール人のための情報提供ネットワーク/コムスタカ
- Tネット
- SOSHIREN 女(わたし)のからだから
- DPI女性障害者ネットワーク
- アクション沖縄
- Be the Change Okinawa
- #緊急避妊薬を薬局でプロジェクト(NPO法人ピルコン、なんでないのプロジェクト)
質疑応答では、移民女性の避妊方法や性同一性障害特例法の改正、旧優生保護法下の被害者救済、緊急避妊薬の面前服用に関する質問などが出ました。
第2部 深堀り!SRHR for All
第2部では、前半に包括的性教育、後半に今後注目すべき法制度と改正のタイミングについてパネルディスカッション方式で議論し、それぞれのテーマで深堀りしました。
前半では、「なんで大切?包括的性教育「高齢女性は子どもが産めない!」「日本人の若い女性に子どもを」発言、子ども家庭庁が推す「プレ・コンセプションケア」・・・一体何が問題?国家による性・生殖の管理の歴史から振り返ります」と題して、議論が行われました。
パネルディスカッションに参加したのは、以下の団体です。
- なんでないのプロジェクト
- NPOピルコン
- SOSHIREN 女(わたし)のからだから
- Tネット
- DPI女性障害者ネットワーク
日本政府・自治体の進める少子化対策としてのプレコンセプションケアや、一定の政治家の言説に見る優生思想の問題点を取り上げ、障害、人権、自己決定権、ジェンダー平等、性の多様性、生殖医療技術の発展など、様々な視点から議論が繰り広げられました。
後半は、「SRHRと日本の法制度:今後注目すべき法制度と改正のタイミング 第6次男女共同参画基本計画、性犯罪刑法改正、10年に1度!学習指導要領改訂・・・自白押しの法改正、全体像をお伝えします」と題して、SRHR課題に関するタイムラインの共有がありました。
パネルディスカッションに参加したのは、以下の団体 です。
- 一般社団法人Spring
- NPO法人ピルコン
- なんでないのプロジェクト
- 滞日ネパール人のための情報提供ネットワーク/コムスタカ
刑法性犯罪の改正、子ども性暴力防止法の施行、学習指導要領の改訂、技能実習生のグエットさんの裁判、UPR(国連人権理事会の普遍的定期的審査)、CEDAW(女性差別撤廃委員会の日本審査)のフォローアップなどについて議論しました。
終わりに、SRHR for ALL アクション!メンバー団体が、この9月に実施する「セプテンバー企画」を紹介しました。
セプテンバー企画についてはこちらをご覧ください。
メディア勉強会にご協力下さった皆様、ありがとうございました。