東京駅前にて『SRHR for ALL スタンディングアクション!』実施(2025年9月27日)

2025.11.20

  • SRHR for ALL アクション!
  • 実施レポート

2025年9月27日に東京駅前で実施された「SRHR for ALL スタンディングアクション!」に参加した人々の集合写真。「SRHR」とかたどられたバルーンとともに写っている

2025年9月27日(土)、「SRHR(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ/性と生殖に関する権利と健康)」に関連するさまざまな活動を行う団体や個人ら約140名が東京駅前に集結し、3回目となる『SRHR for ALL スタンディングアクション』を実施しました。毎年9月4日に制定されている「国際セクシュアルヘルス・デー」、26日に制定されている「世界避妊デー」(予期しない妊娠を防ぎ、ライフプランに合わせた避妊法を選択できるよう意識向上を目指す日)、28日に制定されている「国際セーフアボーションデー」(安全な中絶を選ぶ権利の保障を求める日)といったSRHR関連記念日が続く9月の最終週に開催された本イベントでは、SRHRの推進およびジェンダー平等の実現を求める有志が集まり、各々の活動の歩みを振り返りながらスピーチリレーを行いました。本記事では、各々が発信したメッセージをリレー順にお届けします。

染矢明日香さん(NPO法人ピルコン)

2025年9月27日に東京駅前で実施された「SRHR for ALL スタンディングアクション!」でスピーチするNPO法人ピルコンの染矢明日香さん

「誰もが自分の体を知り、選び、人として尊重される社会を実現するために、私たちは大きな転換点にいます。今年8月、厚生労働省は緊急避妊薬の薬局での処方箋なしの販売を了承しました。2026年の春頃、薬局での販売が始まる予定です。『緊急避妊薬が必要なのに手に入らない』『妊娠したら、この先どうなるかわからない』『親にも相談できず、胸が押しつぶされそう』……そういった声をこれまで本当にたくさん聞いてきました。2018年から続けてきた『緊急避妊薬を薬局で』プロジェクトは、18万筆の署名・4万件のパブコメといった多くの市民の声が政策を動かし、長年の努力が実を結んだ一歩だと思っています。しかし、薬剤師の面前服用の義務化や価格の高さ、取り扱いのある薬局数が限られるなど、まだ安心して迅速にアクセスできる環境は遠いのが現実です。同時に忘れてはならないのは性教育です。性暴力や思いがけない妊娠の防止には包括的な性教育の導入が不可欠です。にもかかわらず日本では長年『はどめ規定』(*1)という壁によって、子どもたちに必要な性の学びが制限されています。『はどめ規定』をなくそうというオンライン署名も広がっています。10年に1度の学習指導要領の改訂が2027年に予定されており、『今、子どもの権利を守る性教育を』と国に訴えるチャンスです。ぜひ賛同のご協力をお願いします」

*1「はどめ規定」……文部科学省が学習指導要領に定める義務教育課程での性教育に関する規定。小学校5年の理科で「受精に至る過程は取り扱わない」、中学校保健体育で「妊娠の経過は取り扱わない」とし、事実上、性行為については扱わないとの歯止めがかかっている

藤原久美子さん(DPI女性障害者ネットワーク)

2025年9月27日に東京駅前で実施された「SRHR for ALL スタンディングアクション!」でスピーチする

「DPIは40年前に刑法堕胎罪と優生保護法の撤廃を求めて結成されました。優生保護法は、障害者を“不良の子孫”と位置づけて、中絶してもいいし、強制的に子どもが産めないようにしてもいいよという制度だったんですね。それが女性であり、障がい者であるという複合差別の問題とすごく関わっていて、障がいのある人は性のない存在のように扱われ、性教育もまともに受けさせてもらえないという状況だった。その一方で、障がい女性が性被害に遭っていることも浮き彫りになりました。

私自身、障がいのない時は『子どもを産め』と言われてきたのに、障がい者になってからは、妊娠したら中絶を勧められました。ひとりの人間の中で産め産めと言われる女性と、産んではいけないと言われる女性の両方を経験して、ここで分断されてしまうのは本当におかしいなと思った。どちらもSRHRを制限されている。それに気づいたので、ともに連携してやっていけると確信しています」

田中雅子さん(滞日ネパール人のための情報提供ネットワーク)

2025年9月27日に東京駅前で実施された「SRHR for ALL スタンディングアクション!」でスピーチする田中雅子・上智大教授

「上智大学教員でもあります。昨日まで、学生と一緒に山梨県でベトナム人の技能実習生とお話しする機会がありました。日本で覚えておかなければいけない大切な単語は何かときいて、なんと返ってきたと思いますか? ひらがな3文字の『がまん』です。これが日本で生きるうえでいちばん大事だと言われて、私は本当に悲しくなった。外国の方がこの文字を覚えなきゃいけないって思うのは、私たちが我慢してきたからだと思います。私は今、外国の方から『自分の国で使えたのに日本ではどうしてダメなの?』と避妊や中絶方法についての話を聞くにつけ、長い『我慢』のせいで、日本は少子高齢化になり、さらに我慢を強いているのだと大きな矛盾を感じています。それをなくすために「外国人のための日本語で学ぶライフプラン』という、性的同意、ハラスメント、そもそも『人権ってなんなの?』ということを解説したテキストを作りました。1000円です。『私は日本語教師じゃないから必要ない』と思わないでください。日本の方から見ても、やさしい日本語で重要なことが書いてあるお得な本です。学生のみなさんは、アルバイト先に外国から来た留学生の仲間がいたら、ぜひ一緒にこれを勉強してほしいと思います。今までなぜ外国人の権利が守られてこなかったのかといえば、相談を受けた日本人が『外国人は産休を取れないよ』などと間違った情報を伝えてきたからなんです。相談を受けた人が自信を持って正しいアドバイスができるように、みなさんにも手に取ってもらいたいと思います」

高井ゆと里さん(Tネット)*メッセージ

「SRHRに関する企画で高知に出張中です。トランスジェンダーの研究家でもあり活動家でもあるので、どうしてもLGBTの枠組みで提言をしたり、活動したりすることが多いのですが、性に関する問題、特にSRHRはトランスの人たちにとってものすごく重要な課題で、だからこそ、あらゆる枠を超えて、いろんな団体の人たちと活動できることを本当にうれしく思っています。何年も前からずっと、SRHRの枠組みでいろんな人たちと活動したいと思ってきて、この場を用意してくれたみなさんに本当に感謝をしたいと思います。トランスジェンダーに関しては日々さまざまな報道やニュースが流れているので、理解が追いつかないという方もたくさんいらっしゃると思うんです。ただ、本当に話はシンプルで、1人ひとりの私の体は私のものであって、誰のものでもないこと。私の体をどんな風に生きていくのかということを、他人から指図されたり、医者から線引きをされたり、国によって『お前の体はおかしい』と言われないこと。手術しろとか、ホルモン治療を受けろとか言われないこと。逆に必要な医療を受けられる環境があること。めちゃくちゃ当たり前のことしかトランスの人たちは言っていません。このスピーチをきっかけに一緒に考えて、人権を守れる社会を作っていきましょう」

田所由羽さん(一般社団法人Spring)*メッセージ代読

「2023年に刑法が改正され、不同意性交等罪が成立し、同意のない性行為は処罰されるということが法律に明確に定められました。けれども『性的同意』という考え方が社会にじゅうぶんに広まっていないため、加害者が『同意していると思っていた』という理由で無罪になって、被害がなかったことにされてしまう事例が今もなお続いています。私たちは性的同意を社会に根づかせ、同意のない性行為が確実に処罰されるように刑法の運用とさらなる改正を求めています。また、性犯罪の控訴時効の撤廃に向けた取り組みや、相手の同意を確認せずに性行為をしたものは処罰されるとする規定の導入のために、調査も進めています。性暴力をなくし、被害を受けた人が安心して暮らせる社会の実現のために、私たちはこれからも歩みを進めていきます。NHKの「性暴力を考える」というサイトを消さないでという署名にも取り組んでいます。ご協力をお願いします」

神谷めぐみさん(アクション沖縄)

「すべての人のSRHR、性と生殖に関する健康と権利は守られるべき基本的人権です。しかし、沖縄では米軍基地に起因する性暴力事件が深刻です。2013年度から2020年度の8年間で、在日米軍による性暴力事件の件数は2070件にのぼり、そのうち約46%が沖縄の基地内で発生しています。米軍基地周辺の女性や少女たちの人権がおびやかされています。届け出は30%にすぎず、実際の被害はより多いといわれています。私たちは性暴力のない社会、誰もが自分の未来や身体を自由に選択できる社会の実現を強く望みます」

花岡奈央さん(『リプロダクティブ・ジャスティス』翻訳チーム)

2025年9月27日に東京駅前で実施された「SRHR for ALL スタンディングアクション!」でスピーチする「リプロダクティブ・ジャスティス」翻訳チーム花岡奈央さん

「先日『リプロダクティブ・ジャスティス』という翻訳書を出版いたしました。そのなかでいわれている3つの大切な権利があります。『産む権利』『産まない権利』『子どもを安全安心に育てる権利』です。今日は3つ目の権利について考えてみたいと思います。子どもを産んで安全安心に育てられる環境がいま、日本にあるでしょうか? 学費値上げの問題で大きな奨学金を抱えて卒業してしまうと、将来子どもを産みたい・安心して育てられるといった確信がないまま社会に出てしまうのではないでしょうか? さらに都市開発の問題、いま土地や家賃の値上げがとても深刻です。物価高もそうではないでしょうか? そういった状況で子どもたちを安全に安心に育てられるという若者がいるでしょうか? とても不安に思います。こういったリプロダクティブ・ジャスティスの問題は私たちの身近な政治の問題と直結していると思います。ただ産む・産まないだけでなく、もっと広義的な問題だと思っています。みなさん1人ひとりの物語を語り継いでいくことが必要です。私の状況とみなさんが置かれている状況は1人ひとり違うと思います。そういった違う人々の声に耳を傾けていくことを運動のなかでやっていきたいと思います」

メイさん(9歳)

2025年9月27日に東京駅前で実施された「SRHR for ALL スタンディングアクション!」でスピーチする9歳のメイさん

「今日は『MY BODY, MY CHOICE』のことについて話します。私はこの言葉を心から大切にしたいと思っています。人の体は背の高さも形も髪の色も成長の早さも違います。でも、その違いは悪いことじゃなくて、素敵なことだと思います。だから、からかわれたり、ばかにされたりすることはしてほしくありません。自分の体を自分で大切にすること、友達の体も大事にすることだと思います。自分の体を大切にすることと人に優しくすることはつながっています。今の世の中には『こうしなきゃだめだ』と変なことを言う政治家もいます。でも、自分の体は自分のもの。だから自分で決めていいんです。私はみんなが安心して自分の体を大事にできる社会になってほしいと思います」

菊田由佳さん(『もっと安全な中絶を(Action for Safe Abortion Japan)』)

2025年9月27日に東京駅前で実施された「SRHR for ALL スタンディングアクション!」でスピーチする「もっと安全な中絶を(Action for Safe Abortion Japan)」の菊田由佳さんら

「私たちは日本において、科学的エビデンスと人権に根ざしたより安全な中絶ケアを実現することを目指して情報提供などの活動を行っています。これまで42回のイベントのほか、経口中絶薬のパブリックコメントの提出および院内集会を行ってきました。さらに安全な避妊・安全な中絶の保障ならびに堕胎罪の見直しを求めて、中絶薬に関する声明、配偶者同意の削除を求める要望書、孤立出産した女性に対する懲罰的な社会を変えるための声明、製薬会社への要望書などを提出してきました。これらの課題の多くは、すでに国連の女性差別撤廃委員会から、フォローアップ条項として実施状況を報告するよう求められており、日本政府は2026年に回答しなければなりません。第6次男女共同参画基本計画の策定がいま始まっています。また少子化の進行は加速する一方です。そういったなかでSRHRへの関心はもっと高まってよいのではないでしょうか? 自分の体のことは自分で決める。この当たり前の権利をないがしろにされていいはずはありません。外国籍の人々に関するデマや、子どもを産むのが女性の役割とでもいうかのような言説で、憎悪や差別を煽って私たちを分断するような政治やそういう動きに私は大変危機感を持っています。社会にはSRHRをめぐる様々な構造的な差別や課題がまだまだ残っています。あきらめずにこの問題を乗り越え、変えていきたいと思っています。女性の権利を求め、つながり、行動することを大いにやっていきたい。みなさんと連帯し、女性が自分の体について自己決定権を行使できる社会を作っていきたい、つなげていきたいと思っています」

大橋由香子さん(『SOSHIREN女(わたし)のからだから』)

「今岡山におります。今日、私たちはSRHR for ALL セプテンバー企画で、岡山の『スロウな本屋さん』という趣のある書店で、『わたしたちの中絶』についておしゃべりをしてきました。中絶というなかなか口に出せないテーマでありますが、集まった人1人ひとりが『わたしたちの中絶』という本を朗読し、それぞれの感想を話す。その中でみんなそれぞれの経験、親のこと、自分のこと、嫌だったこと、辛かったこと、職場でのことなど世代を超えて、いろいろな体験をお話しできました。産むか産まないかということ、妊娠とか、妊娠しないとか、妊娠できないとか、なかなか口にしづらいのはなんでなんだろう。『もっと安全な中絶を』と声に出すためには、私たちが自分の体のこと、自分の人生のことについて、本当に口に出せる、気持ちを表すことができる環境を作っていくことが大事だと思います。性教育や避妊・中絶の事を含めて、『私の体は私のもの』を、この岡山の地から、東京駅のみなさんに届けたい。これからも一緒に歩んでいきましょう」

村田峻一さん(『トランスジェンダージャパン』)

2025年9月27日に東京駅前で実施された「SRHR for ALL スタンディングアクション!」でスピーチするトランスジェンダージャパンの村田しゅんいちさん

「トランスジェンダーのことにフォーカスして話をさせてください。GID(性同一性障害)特例法に、法的な性別を変えるための5要件というのがあります。生殖能力を喪失するための手術、これは2023年10月25日に最高裁が違憲とした。そして外観要件を整えるための手術も、このあいだ札幌家裁で違憲の判断が出た。するとあと3つなんです。ひとつは未婚要件、結婚していないということ。これは同性婚との兼ね合いです。今、同性婚の法制化が進もうとしていることに期待したいと思います。そして18歳未満の子どもがいないこと。これはいわゆる“伝統的家族観”に根ざしたものです。最後に18歳未満、未成年でないこと。これはダイレクトにSRHRの話です。というのも未成年で自分のジェンダーに悩んでいる場合、いわゆる思春期ブロッカー(第二次性徴抑制剤)を使うなどという手もあるわけです。その年齢に応じ、自分のジェンダーに合ったサポーティブな医療を受けることができるはずです。こういったことはトランスジェンダーの立場からやっていかなければいけない。前に進んだことがあまりないといわれますが、前に進んでいるんです。まだまだ課題はあるけれど、薬局で緊急避妊薬が買えるようになったとか、司法のレベルではどんどん進んでいる。でもその一方で、バックラッシュ、排外主義も含めてバッシングも起きています。なぜバッシングがここまで大きくなるのか。さきほど『がまん』というキーワードがありましたが、『自分が我慢しているのに、どうしてこの人たちは好き放題言えるんだ』という我慢の連鎖が起きています。SRHRはあなたのためのものなんですよ、と広げながら、我慢を強いる社会を壊していこう」

アルバロ・ベルメホさん(『国際家族計画連盟(IPPF)』事務局長)*メッセージ代読

「人間が生きる上で最も自然で、人生の核ともいえるSRHRは、前進を遂げてきました。しかしながら、これまでの前進を台なしにするような動きが広がりつつあります。そして今、SRHRは世界各国で崖っぷちに立たされています。今日のみなさんのアクションは、世界の仲間たちに大きな勇気を与えるための大きなうねりにつながっていきます。危機にあるからこそ、みんなで力を合わせなくてはなりません。日本と世界の人々のSRHRが実現するように一丸となり、ともにたたかっていきましょう」

前野久美子さん(『優生手術被害者とともに歩むみやぎの会』)*メッセージ代読

「私たちは、優生保護法被害者への国からの謝罪と補償を求めるたたかいに奔走する市民の会です。優生保護法は、不良な子孫の出生を防止することを目的に、1948年から1996年まで存在しました。この法の下で、本人の同意なしに国による強制的な不妊手術や人工妊娠中絶手術が推し進められてきました。2018年に仙台で始まった優生保護法裁判は、全国各地に提訴の輪が広がり、ついに昨年7月3日に最高裁で全面勝訴を勝ち取りました。最高裁の判決で画期的だったのは、差別的な目的の不妊手術に同意を求めることをまさしく違憲としたことだと思います。産むか産まないかを国の都合によってコントロールすること、それは基本的人権の侵害であり、自己決定権を奪う憲法違反です。被害者のほとんどは10代のころに強制不妊手術を受けさせられています。盲腸の手術とだましてまで不可逆的に生殖の能力を奪うということが、48年にわたって公然と行われてきました。不妊手術の人数は記録に残るだけでも2万5000人といわれています。国の責任が最も大きいとしても、医療・行政・地域社会が一体となって進めたことの責任も大きいと思います。被害を見過ごしてきた我々の責任もあると感じています。最高裁の判決が出た後、国はがらりと態度を変えて、被害者に直接謝罪しました。しかし、これで終わったわけではなく、被害者全員が謝罪と補償を受けることがゴールです。国会では、補償法が可決され、被害者の救済がようやく始まったところです。被害者のみなさんはご高齢の方が多く、時間がありません。どうかお近くで心当たりのある方は都道府県の相談窓口や弁護士にご連絡ください。生まれてよい人・生まれるべきでない人を線引きすることがない社会、産みたい人も産みたくない人も、等しく自分の意思が尊重される社会をともに作っていきましょう」

森野夏歩さん(静岡県清水町会議員)

2025年9月27日に東京駅前で実施された「SRHR for ALL スタンディングアクション!」でスピーチする

「ランナーです。レースの帰りに来ました。ジョイセフの『ホワイトリボンラン』の清水町拠点をやっています。清水町議会では私が初めてSRHRについて取り上げました。答弁する課長はみんな男性なんですけれど、『SRHRとは?』という感じで、性教育は『はどめ規定があるからできない』、トイレに生理用品を置くことについては『便利だからと置くのは教育的に疑問が残る』……『はて?』という答弁ばかり。でも、中学生にアンケートをとったら、『生理用品をトイレに置いてほしい』という声が多かったので、一歩前進しそうです。ほかの議員からは『奥さん・主人という表現はいけないんだね、初めて知った』と言われました。人口3万人と小さな町ですが少しずつ広めていけたらなと思っています」

ト田素代香さん(『性暴力被害者支援情報プラットフォームTHYME』)

2025年9月27日に東京駅前で実施された「SRHR for ALL スタンディングアクション!」でスピーチする

「NHKの『性暴力を考える』というサイトについてお話しさせてください。2019年にできたこのサイトは、性暴力の問題を刑事裁判になったり、ニュースになったりするような被害だけでなく、裁判にならなかった、司法の壁に阻まれた被害、男性やマイノリティ、障害のある方の被害、あらゆる視点から当事者への取材と当事者の思いを大切にした記事を発信してきました。2023年の刑法改正や各業界での性暴力の認識の変化など、この6年間の社会の変化をともに見てきた大切なサイトです。しかし、このサイトが放送法の改正とそれに伴うNHKの事業の変更にともない、9月30日に閉鎖されてしまいます。被害当事者のことをあれだけていねいに拾い、アクセスすればその声がそこにある、だれでもそこに行けば、ほかの当事者の声によって救われる。このサイトが消えてしまうこと、6年間積み上げてきた大事な声にアクセスできなくなってしまうこと、このことに多くの被害当事者が不安を感じています。私たちはどんな形でも、この大事な情報にこれからもアクセスできるように、『性暴力を考える』のコンテンツはきちんと保管してほしいという願いを込めて、署名運動に取り組んでいます。現在1万4000人が賛同してくださっています。

私自身も6年前に性被害にあった当事者で、2022年にこのサイトで、自身の裁判について被害者の意見陳述を取り上げていただき、それをきっかけに多くの当事者とつながりました。この記事を見たからこそ『私(卜田さん)にだったら話せると思った』と相談してくださった方が何人もいました。あの時、性暴力の被害者が法廷で読み上げた7000字以上の意見陳述全文を載せてくれるサイトはどこにもありませんでした。被害のセンセーショナルな部分ではなく、私や被害に遭った人を、その後も生きていくひとりの人間として思いをていねいに書いてくれる場所はどこにもありませんでした。この6年間のNHKの報道を評価しているからこそ、このサイトを大切に思っている人がいるのだということをNHKの意思決定層の人々に伝え、今後もしっかりと性暴力に関する報道を続けていってほしい、サイトを残してほしいという思いをしっかり届けていきたいと思っています」

芦野由利子さん(ジョイセフ前理事)*メッセージ代読

「今、世界では権威主義が勢力を伸ばし、民主主義や人権をおびやかしています。交渉や平等、多様性を否定し、人々の分断をあおる動きが加速しています。女性の体と性の自己決定権は依然としてないがしろにされ、SRHRへの逆風は厳しさを増すばかりに思えます。しかし、歴史を逆戻りさせることはできません。今こそささやかでも自分の足もとから行動を起こし、大きな社会変革につなげなければなりません。作家のブレイディみかこさんが、『シスターフッドには、横の連携と、世代を超えた縦のつながりがある』と語っていました。私たちが目指すのもシスターフッドの横と縦のつながりを豊かに広げ、未来の子どもたちに先人のおかげでSRHRを享受できると言ってもらえる社会をつくることです。目標に向かってこれからも国内外の人々と連帯をつなげていきましょう」

片山亜紀さん *メッセージ代読

「あらゆる人のSRHRを求めるスタンディングアクションに心から賛同します。そしてあらゆる人の中には、パレスチナでイスラエルの攻撃を受けている女性たちも含まれていると考え、以下のアピールをします。パレスチナのガザ地区では、地区全体が封鎖されたなかで、イスラエルによる軍事行動が2023年10月以降続けられています。そのなかで、パレスチナの女性たちのSRHRが脅かされています。病院が繰り返し爆撃に遭い、産科病棟が閉鎖に追い込まれ、産科クリニックは爆破されました。妊婦健診も産後のフォローアップもないなか、妊娠中に銃撃され殺された人もいます。数多くの女性が、避難テントの中で出産しています。イスラエル政府が許可しないために、薬も食料も粉ミルクも水も限られた量しか入ってきません。飢饉が発生して、母親たちの必死の努力にもかかわらず餓死する子どもは100人を超えました。今年の3月に、国連の独立調査委員会は、パレスチナ女性のSRHRに対する攻撃をリプロダクティブバイオレンスと呼び、それがジェノサイド犯罪にあたると指摘しました。このアクションに参加されているすべての方にお願いです。パレスチナの姉妹たちのSRHRを取り戻すには、パレスチナで行われているジェノサイドをみんなで止める必要があります。早急に必要なのは、1人ひとりがイスラエル製品をボイコットすること。日本政府にイスラエルからドローンなどの兵器を買わないよう、イスラエルを制裁するよう求めることです。ボイコットや制裁などはなじみがないと思われるかもしれませんが、今お話ししたような深刻な状況があります。ぜひお力をお貸しください。あらゆる人のSRHRが守られる社会は、私たちが行動すれば必ず実現すると信じています」

『Mellowing Coke』さん(神奈川県小田原市で性とジェンダーについて発信するポッドキャスト番組)*メッセージ代読

「東京からわずか2時間離れただけで、SRHRへの人々の関心に差があることを感じています。法律で、制度でSRHRを取り巻く状況がよいものに変わっていくことを願ってやみません。本日、会場に向かうことができず、ただ思いだけでもお伝えすることができればとメッセージを送ります。緊急避妊薬が薬局で買えることがやっと承認され、SRHRにかかわるさまざまな裁判で違憲の判決が下されるなど、社会は着実に進んでいることを実感します。しかし一部では排他主義が広がり、政治がこれをあおり、選択肢が担保され、1人ひとりが尊重される社会の実現の妨げになっています。そのため分断が起きて、誰かを差別して責めていく。踏みにじったり、傷つけたりしながら、自己実現や幸せを感じる社会でいいのかと思う今日このごろです。ここに集う私たちの声が、どうかもっと政治や社会に届きますように。そしていろんな人たちが自分たちの幸せを築ける社会になってほしいと願います。医療職として産婦人医療域で働くなかで、手術を受けたトランスジェンダーの方への想像や配慮が足りていなかったり、10代の中絶や、すでにいる子どもを育てられていないなかで妊娠したり、そもそも自分の体について権利や選択肢があることすら知らされていないことに、知っていたら防げることの多さに憤りと苦しさを感じています。自分を、そして自分にとって大切な人たちを守れるようSRHRがより守られていくことを心から願います」

塚原久美さん(RHRリテラシー研究所)*メッセージ代読

「安全な中絶へのアクセスは命と健康、そして尊厳を守るための基本的な人権です。しかし日本では、刑法堕胎罪、母体保護法の配偶者同意制度、中絶薬の制限などが、人々の産む自由と産まない自由を妨げています。リテ研は、人権として、性と生殖に関する健康と権利を誰もが自分の人生を選び取れるようにするために、妊娠・中絶・不妊手術などに関する正確な情報と知識の普及に努めています。本日、国際セーフアボーションデーに先立ち、記念動画を公開しました。リテ研は国内外の仲間と連携し、誰もが安心して生きられる社会をともに築いていきます」

知念美月さん(フラワーデモ横浜参加者)

「今日は『子どもを産みたくない』と思っている女性のひとりとして話をしたいと思っています。私は大学生ぐらいから『自分は、結婚とか子どもを産むとかしたくないなあ』となんとなく思って生きてきた。それに気づいた時、自分では納得したんですけど、それを人に言えるようになるまで、結構時間がかかったなあと思います。それはなぜかというと、『私、子どもとかほしくないんだよね』と言った時に、『家庭環境で嫌なことがあったの?』『健康面で産めない理由があるの?』と言われることが多かったからです。『女に生まれたら子どもを産みたいと思うのが自然なんだ』とみんなが思っているというのをひしひしと感じてきました。こういうことを言った時にすごく言われるのは『産みたくても産めない人がいるんだよ』ということ。私の前にメッセージを送ってくれた方のなかにも、身体的理由だったり、経済的理由だったり、社会的な理由によって子どもを産むという選択を奪われた人がいる。そういうことは私も理解しているんですが、それは私が産みたくないと思うことの口を塞ぐ理由には絶対にならないと思います。それに、そうやって口を塞ぐことは分断につながりますし、分断される必要も分断する必要もないんですよね。根っこは同じ問題でつながっていて、同じプレッシャーを別々の形で受けている、そういう連帯を私は感じています。私は子どもを持たないという選択をした今の自分が好きだし、子どもを産まないことを後悔することがあっても、その後悔ごと人生まるごと愛していきたい。それだけを思っているので、SRHRの問題を、子どもを産みたくないと思っている女性のひとりとして考えて、すべての人が自分の選択を自分で選びとって自分の人生を愛していける世界になってほしいと思っています」

船橋邦子さん(北京JAC)

「1994年のカイロ人口開発会議の時に『女性と健康ネットワーク』を作りました。そのときに安積遊歩さんが『日本には障害者が子どもを産めない法律が残っているんだ』と言った。その法律が変わって以降も、『国家が女性の子宮に入るな』というスローガンのもとで活動してきました。30年前の私たち以上に、もっともっと若い人たちが素敵な取り組みをなさっていることに励まされています。いま本当にひどい状況のなかで、日本の出生率は1.15まで下がりました。韓国もイタリアも性差別大国は全部少子化です。性差別がなくならない限り、少子化は解決しない。このことを私たちはみんなわかっているんだけれど、全然わかっていないのが永田町にいる人たち。『どうやって女に子どもを産んでもらおうか』と、そればかり考えていて、プレコン(*2)に莫大な予算をつけて、健康な若い男女に子どもを産ませる、これは優生思想そのものです。優生保護法が違憲となり、国が謝罪をしておきながら、また同じような優生思想が出てきて、新たな戦前が始まろうとしています。この状況を変えるには女性が家父長制を破ること。沈黙をしている限りは変わりません。勇気を持って、私も若い人たちとがんばりたいと思います」

*2「プレコン」:プレコンセプション・ケア(受胎前教育)の略称。日本では少子化対策の文脈で用いられることが多く、こども家庭庁は「妊娠前の若い世代に男女を問わず、性や妊娠に関する正しい知識の普及を図り、健康管理を促す」と定義している

生島嗣さん(プレイス東京)*メッセージ代読

「自分がHIVの感染予防をしたいと思っても、性行為の相手がそれを望まない場合、予防が難しくなります。そんな時にPrEPという予防薬の一部を服用することで、リスクを大きく下げる方法があります。しかし、価格が高く誰もが利用しづらい状況があります。そこで厚生労働省・製薬企業あてになんとか価格を下げることはできないか、署名活動を通じて要望しています。『HIV感染を薬で予防する方法、PrEPを日本でも当たり前の選択肢にプロジェクト』へのみなさんのご参画をお待ちしています」

千倉よしのさん

「全国各地のプライドパレードで配られたシールをプラカードに貼っています。これまで秋田から大分まで各地のプライドパレードに参加してきました。今日も岩手の仲間がSRHRのスタンディングを行っています。SRHRとか、プレコンとか、少子高齢化とか……最近は東京と神奈川以外は人口が減っている。なんとか県の人口を増やしたいと、自分の県で子どもを産んでもらおうという強引な施策が各地で進められようとしています。私は東京生まれ東京育ちなんですが、東京が地方から人を吸い寄せているということもあるし、その東京から何も発信できないというモヤモヤもあり、今日ここに参加しました。何が原因か。大元の原因を探るとただひとつ、家父長制です。おっさんや爺さんだけでなく、若い男の子でも家父長制に染まりきっている子がいるんですよね、悲しいことに。家父長制がこんなにあちこちへ魔の手を伸ばしているのかと知って憤りを感じています。1日でも早く家父長制の悪いところがなくなるように声をあげていこうと思っています」

西山千恵子さん

「今年2025年は、2015年に安保法制が成立して10周年。その時日本政府は『少子化対策を強める』といって、内閣府と文部科学省が協力して、高校生に保健体育の副教材を改訂したものを配りました。その中には女性の年齢と妊娠のしやすさのグラフが載っていたんですが、22歳から女性は妊娠しやすさが下がり始めるというものだった。そのグラフのデータは改ざんされたものでした。

https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20160330_02web.pdf

私は主に研究者の仲間たちと、その副教材を批判してきました。副教材は改訂されたのですが、文科省・内閣府が高校生に嘘のグラフを配るということと、その年に憲法をゆがめた安保法制が成立したということは関係していると思っています。戦争を遂行できる国になるために『産めよ増やせよ』ということを、教育の場で、事実をゆがめてまで広めようとする。2022年には安保3文書が作られました。戦争するための準備が教育の現場にまでますます浸透しています。小学生に対しても、防衛白書が配布されようとしています。私たちは今そういう時代を生きていて、平和を守る・憲法を守る・女性の性と生殖の権利を守るということの関連をしっかり見ていく必要があると思います。嘘のグラフはなくなりましたけれど、いつ結婚するのか・いつ子どもを産むのかというライフコースを、子どもに書かせる形で『産めよ増やせよ』の政策が教育現場で進んでいます。しっかりチェックして平和な社会を作っていこうと思います。一緒にがんばっていきましょう」

星野恵さん(はどめ規定撤廃署名活動実行委員会)*メッセージ代読

「日本の性教育は30年以上停滞し続けています。文科省が、包括的性教育否定勢力の言い分に従って、性教育に背を向けていることが主な原因です。現在、中央教育審議会では学習指導要領改訂についての検討が進められていますが、どの議論プロセスにも性教育の“せ”の字も登場していません。性教育ができないままでは『はどめ規定』が存在し続けてしまいます。自分の体のことを自分で決める権利があることを学ぶことができない学校現場の状況を少しでも変え、包括的性教育を実施していくためにも、はどめ規定の撤廃は喫緊の課題です。私たちは賛同団体と共に、署名活動をスタートしました。10万筆をめざしています。ご協力ください」

福田和子さん(『#なんでないのプロジェクト』)

2025年9月27日に東京駅前で実施された「SRHR for ALL スタンディングアクション!」でスピーチする福田和子さん(#なんでないのプロジェクト)

「緊急避妊薬が薬局で販売される、これでひと安心だと思っている方、多いと思います。しかし、今回通ったからいいのかというと、決してそうではないと思います。特に懸念しているのは面前服用、薬剤師の目の前で飲まなければいけないという規定です。悪用・濫用を防ぐために義務化されてしまったのですが、試験運用を2年間するなかで、11人の方が『面前服用はしんどい』と、薬局まで行ったのに入手できなかったんです。それってひどくないですか? 面前服用を義務化してしまっては、せっかく薬局での対面販売(OTC化)が実現しても入手できない人がいるっていうことなんです。そもそも悪用・濫用とずっといわれてきたけれど、その議論は正しいのでしょうか。アクセスできないからこそ、転売されたものを買うしかない人がいた。そこが問題なのであって、必死に入手しようとした女性たちが横流ししてきたわけじゃない。なのに悪用の恐ればかりが取り上げられる。それ自体がジェンダー不平等だと思います。現状で守られない人がいるから変えようといっているのに、そうじゃないところに議論が行ってしまうこと自体が間違っていると思います。

いまJICAのホームタウン計画に関連して、『外国人が来てレイプが増えるから緊急避妊薬を急に認可したんだ』というデマが広がっています。『急に』って、私たち何年やってきたと思っているんですか? そもそも外国人が来たらレイプが増えるというのは人種差別・排外主義で、そこに私たちは立ち向かっていかなきゃいけない。緊急避妊薬の面前服用の問題点については、排外主義に利用されることのないように、慎重に広めていきたいと思っています。

前回までとの違いは、あらゆるSRHR政策が、昨年10月の国連女性差別撤廃委員会(CEDAW)の審査において、日本政府は守っていかないといけない・守っていないのは女性差別と指摘されたということだと思います。日本では声をあげても大したことがないという扱いにされてきたけれど、ジュネーブでは『本当によく来てくれたね、変えるからね』と言われ、勧告が出たんですね。SRHRを言うのもなかなかしんどい世の中になると思うし、今もすでにその兆候はあると思います。でも『権利って言っていいんだ』と、心を強くして進んでいけたらと思っています」

勝部まゆみ(ジョイセフ理事長)

2025年9月27日に東京駅前で実施された「SRHR for ALL スタンディングアクション!」でスピーチするジョイセフ理事長の勝部まゆみ

「国際セーフアボーションデーに集まって、熱いメッセージをたくさんいただきました。産む。産まない。女性が人生の選択肢を持つこと、選択できる世界を実現するために、不可欠な避妊と中絶について意見を交換することができて、うれしく思い、光栄です。女性が自由に自分の意思で選択することは、決して誰か他の人の自由や選択肢を奪うことではないんですね。避妊も中絶も、すべての人が生まれながらに持つ基本的人権、性と生殖に関する健康と権利に含まれているんですね。日本では誰かが選択肢を持つと、国がダメになってしまうという思い込みを持つ人が増えているようで、非常に心配しています。日本にも影響を及ぼしている、世界各地の反ジェンダー・反DEI(*3)・SRHRへのプッシュバックに対し強い気持ちで立ち向かって、『My Body My Choice/私の体は私のもの』というSRHRの基本を守っていかなければと本当に強く思います。

世界の紛争地域では、女性をはじめとする弱い立場に置かれた人たちが形容しがたい深刻な人権侵害を受けています。ガザ・ウクライナ・スーダン・ソマリア・シリア・リビア……紛争のなかで女性は性暴力を受けて、尊厳・人権を踏みにじられて、人生を台なしにされて、健康も命も奪われています。アフガニスタンのタリバン政権下の女性も人権侵害に苦しんでいます。そうした国々でもSRHRの支援が中止されたことで、避妊具や避妊薬を受けられない、HIVの治療を受けられない状況が起きています。目をつぶることはできません。国内外のネットワークを広げ、連帯して、国際協力を行うNGOとして、日本の市民セクターとして、SRHRを守るために声を上げ連携して活動していきたいと思っています」

*3「反DEI」:多様性(Diversity)・公平性(Equity)・包摂性(Inclusion)を推進する方針や施策に反対し、縮小させる動きのこと。アメリカの第2次トランプ政権下で加速しており、主に「実力主義(メリット・ベース)の阻害」「白人層への逆差別」といった主張に基づき、企業や教育機関などからDEIプログラムを排除する潮流を指す

【第3回『SRHR for ALL スタンディングアクション』開催概要】

  • 開催日時/2025年9月27日(土)19:00-20:30
  • 場所/東京駅・行幸通り前広場(東京都道404号皇居前東京停車場)
  • 主催/「SRHR for ALL アクション!」・公益財団法人ジョイセフ・#なんでないのプロジェクト
  • 当日のアーカイブ動画(ジョイセフYouTube)/ SRHR for ALL!スタンディングアクション