
ジョイセフ 事業グループ プログラム・オフィサー 国内事業担当
橋本
4年半ほどの民間企業での職務経験を経て、2024年2月、ジョイセフの事業グループに橋本は入職しました。以来、イベントの企画・運営、日本全国の学校の出前(出張)講座、若者アクティビストである「I LADY.ピア」の養成、インスタグラムの運用などに携わり、SRHR(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ:性と生殖に関する健康と権利)について、広く・深く伝えています。
ジョイセフのなかでもフレッシュなスタッフである橋本に、ジョイセフでのやりがいや入職して感じたギャップ、今後の展望などを聞きました。
ーージョイセフへの入職を決めたきっかけは?
ジョイセフについては、チャリティイベント「ホワイトリボンラン」を通して、もともと知っていました。でも、特に強い関心を持ったきっかけは、2023年12月13日にジョイセフが実施した「国際人権デー記念 ~みんなのSRHR座談会~ LGBTQ+のMy Body My Choiceを今こそ!」というイベントです。
それ以前は、ジョイセフといえば「低・中所得国の女性支援や母子保健推進に取り組む団体」というイメージを持っていました。それが実は国内でも活発に活動していることや、女性だけではなく、幅広い人々へ向けてSRHRの普及活動を行っていることを知ったのです。
ーーそのイベントが、ご自身の思いとどのようにマッチしたのでしょう?
私は常々、誰もがあたり前に尊重され、持っている権利が行使できる社会であるべきだと考えていました。イベントに出席したことをきっかけに、ジョイセフの活動範囲が想像以上に幅広いということや、国内でSRHRを普及する職種の求人があると知り、「私にもなにかできることがあれば」と応募しました。
ーー実際に入職してみて、ジョイセフはどんな団体だと思いましたか?
ジョイセフが推進しているSRHRは、人生のすべてに関わる「健康と権利」であり、たいへん範囲が広いものです。一般的な民間企業に比べて、ジョイセフのスタッフの数は決して多くありませんが、それぞれが専門性を持ち、知識と経験を活かしながらプロジェクトを進めています。一人ひとりがスキルと知識を活かして活躍しているのを見るにつけ、すごいと思っています。
それから、組織の意思決定プロセスが民主的であると感じます。プロジェクトの方針や内容について決めるときには、それぞれの意見を集めてから判断することが多いです。現場主導で動いてきたジョイセフの特徴が表れているように感じます。
私自身、納得しないと動きにくい性格でもあるので、自分の意見を求められると嬉しいし、俄然やる気が出ます(笑)。
ーーグループの雰囲気はどうですか?
私が所属している事業グループは、とてもコミュニケーションしやすい環境です。わからないことがあっても「こういうことはこの人に」と質問先が明快に示されますし、みなさんレスポンスも早くコミュニケーションがスムーズで、困ったことはありません。
一方ほかのチームとは、それぞれやっていることが全く違い、組織の全体像が私から見えにくく、入職したての頃は困りました……。自分のチーム外で進んでいるプロジェクトの担当者が誰なのか、わからないことも多かったです。ただ、誰かに聞けば必ず教えてくれますし、それぞれのイベント実施やプロジェクト進捗の情報は共有されています。スタッフもグループやチームを超えて手伝ったり、イベントに参加したりすることもあるんですよ。
ーーどんなときに「ここで働いていて良かった」と思いますか?
私はおもに日本の若者に向けてSRHRの普及活動をしています。例えばイベントの実施、インスタグラムの更新、中学校・高校・大学などへの出前(出張)講座や「I LADY.」(アイレディ)プロジェクトで行う講座の開催などです。「I LADY.」は「I」を主語とし、「Love」自分を大切し、「Act」自分から行動し、「Decide yourself」自分の人生を自分で決めるという頭文字から名付けた造語です。日本の若い世代へSRHRの情報を伝え、一人ひとりのアクションのきっかけをつくる活動をしています。
その中で一番嬉しかったのは、出前講座を受けた生徒さんから「自分のためになる話が聞けてよかった」と言われたことです。講座後に取ったアンケートでは、「避妊具にピルとコンドームがあることは知っていたが、その他があることは知らなかった」「妊娠について知ることができてよかった」という回答が、男子生徒からもありました。
私自身、SRHRについては「もっと早く知りたかった」と思うことがたくさんあるので、それを講座を通して伝えられることが嬉しいです。
ーー担当プロジェクト以外で、何か良かったと思うことはありますか?
業務の中で、知識を身につける機会がたくさんあることです。ほかのグループを手伝ったり、ジョイセフのパートナー団体の一つであるJICAと共同で実施している研修に参加したりするだけでも、SRHRの視野が広がります。
例えばJICAとの研修で、さまざまな国から集まった研修生に向けて、日本の保健システムに関するレクチャーが行われたときのこと。日本でしか暮らしたことがない自分は意識したこともなかったことが「あたり前」ではないことに気づかされ、とても勉強になりました。また、ジョイセフのアドボカシー業務を手伝ったときには、まずSRHRに関する国際的な枠組みがあることを知り、そこから見た日本のSRHR浸透の状況などがわかりました。
ーー最後に、こんな人はジョイセフに向いているよ! と思うものがあれば教えて下さい。
人と話すこと、コミュニケーションをとることが好きな人でしょうか。I LADY.プロジェクトでは、生徒や学生、先生、自治体職員など、いろんな立場や年齢の人に会う機会が多いです。「性」という世間的にセンシティブな話題について話すこともあるので、壁を作られてしまうこともありますが、どのように相互理解を進めていくか、考えたり工夫したりするのもやりがいがあります。いろんな相手との「対話」を楽しんでもらえるといいと思います。
一つひとつのコミュニケーションが経験になって、それを次に活かすことができるんですよね。そんなことを私自身もちゃんとやっていきたいです。
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ジョイセフは、すべての人びとが、セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利:SRH/R)をはじめ、自らの健康を享受し、尊厳と平等のもとに自己実現できる世界をめざします
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