アフガニスタン女性医療従事者に迫る危機~現場の安全確保を最優先に
2025.9.1
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アフガニスタンでは今、女性と子どもたちの命を守るため、女性医療従事者が“最後の砦”として立ち続けています。
ジョイセフが支援する母子保健クリニックには、連日気温が44度に達する過酷な環境の中でも、1日およそ300人もの女性や子どもたちが診療を求めて訪れます。家族と女性にしか素肌を見せることができない女性患者にとって、病気やケガの治療や出産の介助を受けるために、女性医療従事者の存在は欠かせません。
アフガニスタンで勤務する女性看護師が殺害
アフガニスタンで女性が医療の現場に従事して働く現実が非常に厳しくなっています。先日、ジョイセフが運営を支援する施設とは別の医療施設ではありますが、女性看護師が命を奪われるという悲しい事件が発生しました。女性の働き方や生活には大きな制約がある上、犯人はいまだ特定されておらず、現地では不安と緊張が続いています。
こうした報告を受け、ジョイセフでは現地スタッフと女性たちの安全を考慮し、ジョイセフのウェブサイトやSNSで発信する情報は、女性の顔が判別できないものに差し替えるなど、急ぎ応急の措置を取っています。
女性の医療従事者は、駆けこんできたアフガニスタンの女性たちに希望を与える唯一の存在です。彼女たちが医療の現場で安心して働ける環境を守ることは、アフガニスタンの女性、子ども、多くの命を守ることにつながります。
どうか今こそ、日本の皆さまにこのアフガニスタンの厳しい現状のご理解と、女性の医療従事者を応援してください。アフガニスタン母子保健クリニックの運営にご支援をお願いします。