「思い出のランドセルギフト」検品ボランティアイベント2025を開催
2025.6.27
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アフガニスタンへ贈るランドセルは日本を出航する前に、「検品」という重要なプロセスがあります。ひとつひとつ手にとって素材や状態を確認し、配送用の特注段ボールにきっちりと収めていくのです。多くのマンパワーを必要とするこの作業は、市民ボランティアの皆様に支えられてきました。
2025年6月7日、品川にある倉庫で今年度の検品ボランティアイベントが行われました。全国から集まったボランティアとジョイセフスタッフ総勢103名が力を合わせ、検品した結果、4530個のランドセルを梱包しました。倉庫スタッフが検品したランドセルも含めて、合計6048個のランドセルが6月末に横浜港を出航予定です。
検品の現場から
検品会場では、一つ一つランドセルを開け、外側やベルト、内側の素材や状態をチェックします。宗教的な理由から寄贈できない素材やシンボルがないかも確認し、全ての子どもたちが安心して使えるように心を込めて作業が進められます。

ひとつひとつ丁寧に検品

豚革が使われていないかチェック

ランドセルはきれいに揃え、6個ずつ箱詰めされる

運輸会社の方も大活躍。ランドセルの入った箱を、フォークリフトで次々とコンテナに運んでいく
今回のボランティアイベントには、ランドセルを寄贈した中学生や高校生、ご家族連れなど幅広い年代が参加。自身のランドセルを寄付したばかりという中学1年生の楓さんも「自分が寄付したランドセルに再会できたらうれしい」と話しながら検品に励んでいました。
また、今回アフガニスタン出身の高校生ライリ・ハシミさんも参加。日本の子どもたちにアフガニスタンの現状を知ってもらおうと、自ら活動に加わりました。熱心に検品作業する姿や、トークショーでアフガニスタンの現状を訴える言葉に心を動かされたと語る参加者も多くいました。
今回初めて検品に参加したジョイセフ広報スタッフの密着レポートはこちら
検品完了! ランドセルは新たな旅へ
ランドセルを積んだ船はかつて「海のシルクロード」と呼ばれた航路を経て、パキスタンへ。到着後、トラックに乗り換え、険しい山や峠を越え、陸路でアフガニスタンを目指して運ばれ、9月に新学期を迎える小学生に届けられます。
この活動は、送る側にとってもランドセルをめぐるさまざまな思いを整理し、視野を広げ、新たなステージに向かう第一歩になっています。検品ボランティアに参加した方からは、「また来年も参加したい」と嬉しい声がたくさん寄せられました。
次回の検品ボランティアでも、皆さんの参加をお待ちしています。
ランドセルの寄贈と検品ボランティアにご協力いただいた皆さまへ、スタッフ一同、心よりお礼を申し上げます。これからも「思い出のランドセルギフト」プロジェクトに、皆さまのご協力とご参加をお待ちしています。
<検品会場・運営協力>
株式会社サンライト
鴻池運輸株式会社
<飲料提供>
INSOUホールディングス株式会社
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