【活動報告】地方議会からできることがある!SRHRを地域から:6名の地方議員の実践
「地方議員のためのSRHR勉強会」第2回を開催しました!
2026.10.26
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2026年7月11日、「地方議員のためのSRHR勉強会」第2回を開催しました。
今回は当初、国連健康の権利の特別報告者のDr.トラレン・モフォケン氏(以下Dr. T)を講師に迎え、日本の省庁・企業・大学・市民活動などとの対話を通じて感じたことをお話しいただく予定でした。しかし、急遽のDr. Tの日本滞在日程の変更に伴い、プログラムを変更。ジョイセフの草野洋美による、発行されたばかりの「国際人権基準に基づくSRHRハンドブック」(以下SRHRハンドブック)の解説と、参加議員同士によるワークショップを行いました。
当日は6名の地方議員が参加。それぞれの地域でSRHRに取り組む議員が集まり、日頃の活動や地域で感じている課題、これから実現したい政策について、非常に熱のこもった議論が交わされました。
出来立ての「SRHRハンドブック」から学ぶ
前半では、出来上がったばかりの「SRHRハンドブック」を題材に、草野からSRHRの基本的な考え方や、国際人権の枠組み、国連の勧告が日本の政策にどのようにつながっているのかについて解説しました。
SRHRは、女性だけのためのものではありません。すべての人が、自分の性や身体について自分らしく生き、必要な情報や医療・支援にアクセスできるための権利です。
ハンドブックを手がかりに、参加者それぞれが「自分の地域では何ができるのか」を考える時間となりました。

地域の実情から生まれる、SRHRを求める声
後半は、「自分の地域で、何を実現したいか」をテーマにワークショップを実施しました。
まず、それぞれが地域で取り組みたいことを付箋に書き出し、似たテーマをまとめながら、「実現したい地域の姿」と「そこに向けて必要なこと」を全員で考えていきました。
議論の中では、包括的性教育、ユースクリニック、性暴力をなくすための取り組み、SRHR休暇など、さまざまなテーマが挙がりました。
たとえば富士市では、2026年4月、県内市町では初となるユースクリニック「FU-YU-CL(ふゆくる)」が開設されています。中高生をはじめとする若者が、さまざまな困りごとや性の悩みを相談できる場として取り組みが進められています。
また、参加者からは、それぞれの地域での議会活動や政策提案を通じて見えてきた課題や、条例制定の検討、相談窓口の活用なども紹介されました。
こうした地域での実践や、参加者それぞれの経験から見えてきたのは、子どもや若者、働く人など、地域で暮らす一人ひとりが抱える課題や困りごとがあるからこそ、地域からSRHRを求める声が生まれているということです。
特に包括的性教育についても、国の方針をそのまま地域に持ち込むのではなく、「自分たちの地域の子どもたちに、今どんな課題があるのか」というところから考えることの重要性が共有されました。
議員同士だからこそ話せる、それぞれの地域の実情。参加者の熱意がぶつかり合い、予定時間を超えて議論が続くほど、活発な意見交換となりました。

一つの地域の実践を、次の地域へ
今回の勉強会を通して改めて感じたのは、地域によって課題も行政の状況も異なるからこそ、地方議員が互いの実践から学び合うことの大切さです。
一つの地域で実現した政策は、別の地域でも新たな一歩を踏み出すきっかけになります。
「良い政策は、どんどん真似して、横に広げていく」
そんな思いを共有しながら、今回の参加者からも、それぞれの地域で次に取り組みたいことが生まれました。
また、勉強会の時間だけでなく、日常的に自治体の事例や議会での質問、政策のアイデアを共有できるよう、LINEオープンチャットも開設しています。(LINEオープンチャットに参加希望の方は末尾のメールアドレス宛にご一報ください。)
一人の議員の実践が、別の地域の議員の一歩につながる。そして、その積み重ねが、地域からSRHRを推進する力になっていく。
「地方議員のためのSRHR勉強会」では、これからも学び、対話し、それぞれの地域での政策実現につなげる活動を続けていきます。

