③ 1993年 世界人権会議

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リプロダクティブ・ヘルスが誕生してから2021年の現在に至るまでの変遷をポイントを抜粋しながら、シリーズで紹介しています。

1993年―世界人権会議 (World Conference on Human Rights)、ウィーン*

この会議で採択された「ウィーン宣言と行動計画」(Vienna Declaration and Programme of Action)では、「女性と少女・女児の人権は誰にも奪うことのできない普遍的人権の不可分な要素である」ことが明確にうたわれた(Ⅰ-18)。

また、ジェンダーに基づく暴力とあらゆる形態のセクシュアル・ハラスメントおよび性的搾取を撤廃することが強調された。女性に対する暴力は第1回世界女性会議以来注目されるようになっており、ウィーン会議はこの問題に関する宣言の起草を国連総会に勧告した。

それを受け、1993年12月の国連第48回総会は「女性に対する暴力の撤廃に関する宣言」(Declaration on the Elimination of Violence Against Women)を採択し、女性に対する暴力について次のような定義を行った。

「“女性に対する暴力”とは、ジェンダーに基づくすべての暴力行為を意味する。その行為は、公的または私的生活のいずれで起きたかにかかわらず、女性に対し、身体的、性的、精神的危害や苦痛を与えるもの、あるいはその可能性のあるものであり、そのような行為の脅迫、強制または不当に自由を剥奪することもここに含まれる」。(第1条)

女性に対する暴力は女性の健康と人権の侵害であり、1994年の国際人口開発会議以降はリプロダクティブ・ヘルス/ライツとの関連で取り上げられることが多い。
* 本項目は原文にはなく、日本語版作成時に加えた。

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