🌏 SRHR for Allとは
私たちが求めるSRHR for All とは、誰もが性と生殖に関して、自分の身体のことを、適切な知識と最適な医療ケアへのアクセスがある状態で、自分で決められることです。
いつ、誰と、子どもを持つのか、あるいは持たないことを選ぶのか。
誰を好きになり、性的なパートナーとするのか。家族となるのか。あるいは一人でいることを選ぶのか。誰もあなたに強制することはできません。
誰もが、自分らしく、自分の性と身体を生きていくことがSRHRです。
「SRHR for ALLアクション!」では、SRHRに関わる様々な活動を行う市民社会アクターが、それぞれの専門を通して、1)包括的性教育の義務教育への導入、2)刑法性犯罪改正に向けて活動します。
人権に基づき、科学的に正確で、年齢に応じて段階的に行われる包括的性教育は、単なる知識の伝達にとどまらず、自己肯定感や他者尊重の態度を育み、ジェンダー平等や性の多様性理解を進める基盤となります。意図しない妊娠や性暴力の防止、健康な人間関係の形成など、私たち一人ひとりが人生のあらゆるフェーズで自分らしく生きる選択をする力となります。
日本の学校教育では、性的暴力の加害者・被害者・傍観者にならないために正しい知識をつける「生命(いのち)の安全教育」が2023年度から実施されていますが、妊娠の過程を取り扱わない「はどめ規定」などにより性交や避妊、中絶を教えられないなど、学校現場ではなかなか性教育を実施できない実態があります。そこで、2027年の学習指導要領改訂の動きに対し、「包括的性教育」の導入を求める活動に取り組んでいきます。
性的暴力は最悪の形態のSRHRの侵害のひとつです。日本では2017年に110年ぶりに刑法性犯罪が改正され、従来女性しか対象としていなかった強姦罪から性別規定を撤廃した「強制性交等罪」が成立しました。さらに2023年6月の再改正では「不同意性交等罪」が成立し、性的同意年齢が13歳から16歳に引き上げられ、公訴時効の10年から15年までの延長が行われました。
しかし性犯罪を根絶し、サバイバーの人生の立て直しを支援するためにはこれだけでは十分ではありません。次回2028年に予定されている法改正に向けて、「性的同意」の概念を社会に周知・定着させ、現在の「No Means No(性行為に同意しないことの表明)」から「Yes Means Yes (性行為に明確に同意することの表明)」をもって「性的同意」であるとすること。さらに公訴時効の撤廃・延長に取り組んでいきます。
「SRHR for ALLアクション!」は、インターセクショナリティの視点を大切に、誰もが自分と他者の心と身体を尊重し、自分らしく生きられる社会を実現するために、ジェンダー平等やSRHR、LGBTQ+、SGBV(ジェンダーに基づく暴力)に取り組む団体、ユース、専門家、アカデミア、メディア、企業、性の学びを必要とする個人と共に性的同意やCSE(包括的性教育)を含むSRHRの政策提言、情報周知、ワークショップ実施、オンラインキャンペーンなどを実施します。
ぜひ、一緒にSRHR for ALLアクション!してみませんか。