100年を超えた「国際女性デー」

2011年3月8日

  • お知らせ

1910年3月に、オーストリア、デンマーク、ドイツそしてスイスで100万人以上の女性たちが参政権や仕事をする権利などを求めて、パレードを行いました。この第1回の女性の日からすでに1世紀を経た女性の日を迎えます。
国連の文書では、国際女性デーは「名もなき女性たちが歴史を作った物語」と紹介されています。それは女性が男性と同様に社会に根を下ろし、平等、正義、平和そして開発を求めて闘った100年の歴史でもあると思います。100年を超える女性たちの闘いは目的を達成したのでしょうか?残念ながら、まだ道は遠く、先は見えていません。
世界には、女性の基本的な権利が認められていない国や地域がまだたくさんあり、そのために命を落とす女性も後を絶ちません。自分の体調が悪くとも、自分の判断で薬を買ったり、医者に診てもらえない女性たち、わずかなお金さえ持てず、夫や家族の許可なしには外出できない女性たち、家庭で自分の意見を述べることができない女性たち、夫の暴力に耐えることが妻の務めだと思っている女性たちなど、数え上げるときりがありません。法律上は男女平等を謳っていながら、実態は大きくかけれていることが多くあります。
ジョイセフの活動している分野でも、女性が自らの意思で行動できれば、大きく改善する課題がたくさんあります。若すぎる結婚によって中等・高等教育をあきらめる必要もありません。夫やパートナーと相談し、欲しい数の元気な子どもを自分の望む時に産むことができます。望まない妊娠も減り、非合法の中絶で自分の命を危険にさらすこともなくなります。自分の子どもたちにも男女分け隔てなく教育を受けさせることができます。そして何よりも、自分がひとりの人間として生きていく、「尊厳」や「価値」を見出すことができるのです。
女性たちが求め続けてきたことは、人間としての「自由と平等」なのです。ともすると忘れがちになりますが、少し硬い表現をするなら「自己決定権」を持つことです。女性の命を救うことと女性の「自己決定権」を推進することは表裏一体なのです。日本では当たり前のことが、全ての国や地域で当たり前のことになって欲しいと願いながら、今年の国際女性デーを皆さまと共にお祝いしたいと思います。

(財)ジョイセフ
事務局長
石井澄江

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