私の組織論の原点:それはチームワークづくりにあります

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2011.12.26

私には、組織のあり方について、常に考えていることがあります。きょうは、それを少しだけ共有させてください。
「組織と組織の構成員というのは、その組織が目指している「ミッション」を果たしつつ、しかも構成員すべてが「自己実現のできる」「場所」であり、また「機会」でもある」ということです。

そのために、私は、まずは組織の一人ひとりが正当に評価され、それぞれが持っている能力や個性が十分発揮できる環境をつくらなければならないと考えます。もちろんそれには一人ひとりがしっかりとチーム内でミッション達成のために与えられた役割を果たすことが期待されています。チームとして「一体感」を持つと同時に、構成員の力が総合化できる組織であるべきだということです。

そのため、チームリーダーへの期待はおのずから大きくなります。
なぜならば、それらを総合化する力量やリーダーシップがチームリーダーに求められるからです。
ここで、「リーダー」と「リーダーシップ」の違いを明確にしておきたいと思います。「リーダー」はその組織の責任者が誰かを示す「ポジション名」です。一方「リーダーシップ」は、私は、だれでも発揮できるものだと考えています。自らが役割を果たし、かつ周りを引き込むイニシアティブをリーダーシップといいます。よって、よきチームとは、一人ひとりがリーダーシップを発揮し、それを統合化できる責任者としてのリーダーシップを発揮するリーダーを持てた時であると思うのです。それが、私の考えるチームであり組織なのです。

ジョイセフは、母子保健やリプロダクティブヘルス分野での長い経験やノウハウの蓄積と「比較優位性」を持っています。私たちはそれらをさらに磨き、分野別の「技術」、「ノウハウ」、「能力」などを、国際社会の求めに応じて提供していければと思います。
ジョイセフは、いま、新しい公益財団法人としての新機軸を打ち立てることを期待されています。ジョイセフの中長期的な「イノベーション」(新機軸)を議論し作っていきたいと考えています。
また、ジョイセフは40余年にわたる歴史とパイオニアたちの「思い」や「志」を受け継いできている組織でもあります。それを次世代に、現状にあったノウハウや戦略に転換し
伝える役割も、またリーダーに期待されていると思います。
私は、社会のため、人のために、誠心誠意尽力しているチーム一人ひとりのさらなるチャレンジを支え、総合化するリーダーでありたいと思っています。

(2011年12月、東京にて)