新年のご挨拶

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2012.1.1

皆さまには新たなお気持ちで新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
本年が皆さまにとりまして幸多き年でありますように心よりお祈りいたします。

震災から早10カ月

昨年3月11日の東日本大震災から早10カ月が経過しましたが、被災地では日々復旧復興に取り組んでおられることとお察しします。被災された皆さまにとりまして2012年が前進の年となりますように、私どもジョイセフとしてもでき得る限りの支援協力をさせていただく所存です。
ジョイセフは震災直後から被災地支援活動に努力を傾けてまいりました。ジョイセフ役職員一丸となっての募金活動や支援協力企業への妊産婦、女性、赤ちゃんへの支援物資提供のお願い、そして震災直後の3月・4月には、緊急支援物資を直接妊産婦と女性にお届してきました。また国内ネットワークを持つ(社)日本助産師会、(社)日本家族計画協会と連携協力し、被災地支援事業を実施しました。震災直後から今日まで現地の助産師さんによる妊産婦さんへの産前産後ケアや震災後の心のケアのための個別訪問、家族計画のカウンセリング活動は、被災された妊産婦さんに直接届く重要な支援となりました。
7月から開始した産婦さんへの義援金(ケショ)の申請受付けは、昨年の12月で2400人を超えて終了いたしました。被災した市町村保健施設への医療保健機材の支援も母子健診サービスの早い再開のきっかけになったと報告されています。11月からは被災地域での産婦さんへの「くつろぎの場所や時間」の提供活動も行っています。
私たちでできるところは誠に限られていますが、この度は全国の皆さまの支えがあったからこそ被災地支援が可能となったことに感謝申し上げます。
また日頃、国際協力の一環で支援していた途上国から、逆に支援金が寄せられたことには私たちも心にしみるものがありました。今回ほど地球に住むわれわれがお互いに助け合って生きているのだということを実感できたことはありませんでした。まさに地球市民として「お互いさま」であるということを学ばせていただいた被災地支援でした。

途上国の妊産婦と女性を守るジョイセフとして

ジョイセフは、2012年も引き続き「途上国の妊産婦と女性を守る」ミッション(使命)を果たすべく努力する所存です。2012年は女性の健康や権利を守る家族計画運動が、米国のマーガレット・サンガーさんによって始められてから100周年、日本のパイオニアである加藤シヅエさんが家族計画運動を開始してから90周年です。また私たちの国際的なリプロダクティブ・ヘルス推進運動のパートナーである国際家族計画連盟(IPPF)の発足から60周年という記念すべき年となります。今一度パイオニアの原点を振り返り、その「パワー」をいただき、2012年を世界の妊産婦や女性が明るい未来を迎えることのできる社会にすることを目指す意義深い年にしたいと思います。
今年もジョイセフフレンズの皆さまをはじめ、支援者の皆さまの変わらぬご支援ご協力を心よりお願申し上げます。