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2012.8.23

日本のちょうどお盆の一週間、ザンビアに行ってきました。
8月12日~18日に現地で140人の母子保健推進員(SMAG : Safe Motherhood Action Group)のみなさんとお会いでき、地域で保健センター(地域の保健施設)と妊産婦をつなぐ「橋渡し役」をしっかり担っていることを知ることができました。また、地域の母子保健の改善が一段と進んでいることを確認してきました。地域の母子保健推進員から新たなパワーをもらうこともできました。
ジョイセフとIPPFザンビア(ザンビア家族計画協会)と協働で行っているプロジェクト地区は、首都ルサカから北へ320キロ(車で4時間の道のり)、コッパーベルト州マサイティ郡フィワレ地区(フィワレ保健センター管内)で実施されています。施設分娩の奨励のためにマタニティハウス(保健センターの隣に建てられた出産待機ハウス)を昨年完成させ、いま、妊婦さんにフルに活用されています。
2週間前から30キロの遠方の自宅からこの施設にきて、他のピアである妊婦さんと共同生活を送りながら、出産を待つことができる。また、妊婦さん同士での経験共有や母子保健推進員による出産後の子育てや家族計画等の啓発教育などに大いに活用されているのをうれしく思いました。
この「農村地域の妊産婦支援プロジェクト(2011年~2013年)」は、ザンビアの中でも妊産婦の健康の改善の具体的な方法として、政府とNGOの連携協力の好事例として、注目されて、他地域へも多くの示唆を与えています。
ちょうどこの週は、ザンビアでは「安全な母性週間(Safe Motherhood Week)」に重なっていました。また、今年は、ザンビア家族計画協会(IPPFザンビア)の創立40周年(1972年~2012年)をお祝いし、記念行事も開かれるさなかでした。その関連もあり、ザンビアテレビ局からも取材があり、プロジェクト地区の母子保健推進員の活動やマタニティハウスの活動が紹介されました。
今後もさらなる活動の内容の充実と、他地域におけるマタニティハウスの建設にできる限り協力したいと思っています。
ジョイセフとザンビア家族計画協会(IPPFザンビア)は、1984年から28年間にわたり多岐にわたる協働事業を実施してきました。そして、今後も妊産婦や女性のための更なる支援を提供していきたいと思っています。

140名の母子保健推進員が妊産婦の命と健康の大切さを歌と踊りに込めてくれました

140名の母子保健推進員が妊産婦の命と健康の大切さを歌と踊りに込めてくれました


Tシャツには、「命を産み出すものが、そのために、命を落としてはならない」とプリントされています

Tシャツには、「命を産み出すものが、そのために、命を落としてはならない」とプリントされています


今回は、ザンビアテレビの収録も行われ、安全な母性週間の好事例として私たちのプロジェクトが紹介されました。インタビューを受けているのがエドフォード・ムトゥマ・IPPFザンビア事務局長

今回は、ザンビアテレビの収録も行われ、安全な母性週間の好事例として私たちのプロジェクトが紹介されました。インタビューを受けているのがエドフォード・ムトゥマ・IPPFザンビア事務局長


保健センタースタッフ、母子保健推進員とIPPFザンビアの関係者

保健センタースタッフ、母子保健推進員とIPPFザンビアの関係者

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