Miss JOICFP in ミス・インターナショナル2012

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2012.10.19

世界中のすべての女性の健康とエンパワーメントを願い、
ミス・インターナショナル決勝大会で、ミス・ジョイセフ賞を授与!

世界三大ミスコンテストのひとつ、第52回ミス・インターナショナル世界大会(主催:社団法人国際文化協会)が、10月1日より沖縄で開催され、約70カ国・地域の代表が3週間、県内各地で交流活動を展開し、グランプリを決める決勝大会が、10月21日に行われました。

ジョイセフは、ミス・インターナショナル実行委員会からの依頼を受け、ミス・インターナショナルの参加者(各国代表)すべてが、国際社会に、より一層貢献できるよう、教育プログラムの一環として、ミス・ジョイセフ賞の授賞を行いました。

ミス・ジョイセフ賞とは

このアワードは、ミス・インターナショナルの参加者が、自分自身を含む世界中のすべての少女と女性たちが、国や地域にかかわらず、健康的な生活を送り、自分の夢に向かって力をつけることができるように、積極的なアクションをとることを期待し、参加ミスから提出された今後1年間のアクションプランに基づいて評価、選考しました。

ミス・ジョイセフ賞選考委員

  • 伊藝 美智子 (那覇市国際交流市民の会会長、第52回ミス・インターナショナル実行委員会副会長)
  • 早乙女智子 (性と健康を考える女性専門家の会会長、ジョイセフ理事)
  • レスリー・キー (写真家)
  • 石井澄江 (ジョイセフ代表理事)

厳選なる選考の結果、ミス・ハイチのアネジー・アザエル(Azael Anedie Lucrece)さんに授与することに決定しました。

ジョイセフ代表理事石井の総評

ジョイセフの代表理事 石井澄江と申します。
ジョイセフアワードの総評のまえに、まずジョイセフアワードを設定していただいた大会関係者の皆さまにジョイセフを代表し、心からの感謝を申し上げます。そして、69カ国の代表であるミス・インターナショナルの参加者に、心からの敬意を表します。
ジョイセフアワードの選考プロセスを通じてすべてのコンテスタントが「美と知」をまとった代表であること実感いたしました。

それでは総評に入ります。

審査のプロセスは、大会事務局で各国代表から提出されたアクションプランの第1次選考を行い、そのうち20のアクションプランを選出しました。審査員は選定されたファイナル20の内容をそれぞれ評価し、各審査員が出した総合点が最も高かったアクションプランの提出者がジョイセフアワードの受賞者となりました。

審査を実施した印象は、うれしい驚きに満ちたものでした。
まず、各国の代表が自国や広く世界の少女や女性が置かれている現状や課題を正確に把握していました。
母子保健や家族計画などのリプロダクティブ・ヘルスに関する情報・サービスの欠如、性教育の欠如、少女・女性のトラッフィッキング、男性の巻き込み、性暴力、セルフエスティームの欠如など、具体的な内容でした。
さらにうれしいことには、すでに状況を変えるべく実際に活動を行っている参加者も多いという事実です。
提出されたアクションプランにはこのような課題をコンテスタントが、その能力を駆使し、改善するための積極的な計画が記入されている素晴らしいものが多く、ジョイセフアワードの選考は難航いたしました。
ファイナル20のアクションプランすべてにジョイセフアワードを差し上げたいと思いました。

総評は以上ですが、ジョイセフ・アワードの受賞者であるMs. アネジー・アザエル (Azael Anedie Lucrece)、ハイチ代表の1年後の報告を楽しみにすると同時に、各国代表全員が、世界中の女性の命と健康を守るための活動を実践してくださることを願ってやみません。

ミス・ジョイセフ賞のアネジー・アザエルさん(真ん中)と石井代表理事(左)、第52回ミス・インターナショナル実行委員会の伊藝副会長(右)

なぜジョイセフが?

第52回ミス・インターナショナル実行委員会は
「本大会を国際社会への貢献をテーマとするグローバルな教育プログラムとして再構築していく」と発表し、
今年からジョイセフアワードを設けた意義を、「よりよい世界を作っていくためには、人類を生み育てていく“女性”こそが主役。
リーダーシップと知を身にまとい、未来を変えるけん引役になる必要がある」と説明しています。

ジョイセフ代表理事 石井と話すミス・インターナショナル出場者

アネジー・アザエルさんのアクションプラン内容

エンパワーメントセンターと女性のための教育(EMPOWERMENT CENTER & EDUCATIN FOR WOMEN)

ハイチでは女性が声を上げないため、しばしば暴力やいじめの被害にあったり、教育の機会を奪われる。彼女たちは精神的、知的、身体的にエンパワーされる必要がある。

そのため女性のエンパワーメントに向けたワークショップの開催を行う。特に、女性に対する教育(自分の体、性、妊娠・出産のメカニズム、衛生、避妊、育児等々)に焦点をあてる。
ワークショップを平和ななかで行えるような環境を整える。対象は18歳から28歳の女性たち。
なぜならハイチの1000万人の人口の6割が女性、その6割が25歳以下だからである。

場所はハイチの首都ポルトープランス。週に3回、1回につき3時間の講座を月15人の女性に提供したい。無事修了した女性には500ドルをローンとして貸し出し、小さなビジネスが立ち上げられるよう応援する。

現在活動するネットワークANAFAH(ハイチの国立の女性のビジネスのための団体)の人材を活用し、医師などの専門家やさまざまな分野で活躍する人々を講師として活用する。

なお、アネジー・アザエルさんには、2013年の第53回ミス・インターナショナル世界大会にて、先輩として次年度のすべての参加者に対して実際に活動した1年間の経験をビデオレターで発表していただきます。

ジョイセフ・セッションの実施

ジョイセフは
第52回ミス・インターナショナル沖縄県大会の実行委員会からの依頼を受け、会期中の教育プログラムの一環として、
10月4日沖縄の県立博物館ホールにてミス・インターナショナル出場者に向けて女性フォーラム「ジョイセフ・セッション」を実施しました。