2013 新年のご挨拶

  • お知らせ

2013.1.1

皆さまには、清々しいお気持ちで2013年の初春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
新しい年が、皆さまにとって健康で幸多き年でありますよう心よりお祈りいたします。
新年にあたり、東日本大震災で被災された方々や開発途上国の妊産婦や女性のことに思いを寄せて、寄り添ってくださっている支援者の皆さまの温かいお気持ちやご協力に改めて感謝申し上げます。

ジョイセフはお蔭さまで45周年を迎えます

2013年ジョイセフは45周年を迎えます。今までご支援くださった多くの皆さまに心よりお礼申し上げます。まさしく「お蔭さまで」45周年を迎えることができました。

1968年(昭和43年)日本も戦後から脱却し、経済成長がみられ、国際社会から国際協力が求められ始めた頃で、ジョイセフは、世界平和と人々の健康を考える先達たちによって日本におけるパイオニア的なNGOとして産声をあげました。

45年の時間の流れは、世界人口会議の推移を見ていくとよくわかります。

1974年の世界人口会議(ブカレスト)は、人口問題への認識が各国政府によって初めて確認され「世界人口行動計画」が策定されました。1984年の国際人口会議(メキシコ)を経て、1994年の国際人口開発会議(カイロ会議)では、リプロダクティブヘルスや女性の視点が議論され、そのことを踏まえた画期的な行動計画が発表されました。

その後、2000年にはミレニアム開発目標(MDGs)が策定され、2008年になってMDGs No.5 (妊産婦の健康の改善)の中に「リプロダクティブヘルスへの普遍的アクセス」が加えられました。

来年2014年にはカイロ会議から20年、再来年の2015年にはMDGsが見直されます。ジョイセフは、改めて未だに果たせていない多くの課題に取り組んでまいります。

また今年は妊産婦死亡率の最も高い地域であるアフリカを対象にした、「第5回アフリカ開発会議(TICAD V)」が6月に横浜で開催されます。ジョイセフも関係団体と女性の権利や健康を強く訴えていきます。

ジョイセフの使命を果たす「私たちの闘いはこれからです」

2013年の年頭に当たり、現在でも、世界で毎年28万7000人の女性が妊娠や出産が原因で命を落としている現実を、再度直視しなければならないと思います。これは1日に800人の女性が亡くなっている計算になります。

このことを重く受け止めて、ジョイセフの使命(ミッション)である途上国のみならず東日本大震災の被災地域の妊産婦と女性のためにも、2013年も更に尽力する強い決意で臨みます。

ジョイセフも財政的に厳しい時期を過ごしておりますが、皆さまの引き続きのお力添えをいただいて、ジョイセフ役職員一同一丸となって、皆さまとともに世界の妊産婦と女性に寄り添い、支え続けてまいりたいと思います。「私たちの闘いはこれからです」(日本の家族計画のパイオニアである加藤シヅエ氏が2001年104歳で亡くなるまで訴え続けた言葉)を、2013年の年頭にあたり、新たに心に刻みたいと思います。私たちの闘いは、まさに、これからだからです。

公益財団法人ジョイセフ
常務理事・事務局長 鈴木良一