3年振りのミャンマー (その1)

2013年1月29日

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  • ジョイセフコラム

新年早々にミャンマーを訪ねました。
2010年1月まで、現地で5年間プロジェクトの運営管理を担当していた関係で、年に5~6回は派遣されていましたので、今回は3年間ぶりの訪問ということになります。
この間に、ミャンマーでは、国のありようも大きく変わってきており、それに合わせて、人々の生活も変化しつつありました、それも大きく。
総選挙が行われ、長く自宅軟禁状態であったアウンサンスーチーさんが国会議員として返り咲き、政治を動かす役割を担い始めていますし、欧米との関係が改善されてきています。国際政治の中でミャンマーをめぐるいろいろな「駆け引き」も出てきています。2012年には経済的にもさらに勢いを増して、今年2013年は、ミャンマーが国際社会の一員として他の国々と肩を並べることができるかどうかの正念場とも言えるのではないでしょうか。
日本政府も2013年の新年早々に麻生副総理がミャンマーを訪問し、今までの円借款5000億円の帳消しを行い、今年から新たな500億円の円借款をつけるなど、積極的支援を再開しました。500億円といえばミャンマーの国家予算の1割にも相当する大きな金額です。立ち遅れていた社会・経済基盤が日本によって整えられるのではないかとの期待がミャンマー側にはあります。
今、国そのものが自由闊達に動き始めています。経済や投資が先行する形で、最大都市ヤンゴンも、そして2005年に遷都した首都ネピドーも活気づいていました。
まず、自動車が眼に見えて増えたことでしょうか。日本からの中古車が一番多いのですが、その増え方が尋常ではありません。そのためヤンゴン市内では渋滞も激しくなってきています。かつては絶対供給量が少なく、相当古い中古車まで高値だったのですが、新しい中古車(ミャンマーではほぼ新車)が以前よりもかなり安くなり、少し貯金をしている人々には手の届く価格帯となってきたようです。
一方で、民主化により、以前よりも観光客が来やすくなり、また、多くのビジネスマンが流入してきたため、ホテルの需要と供給のバランスが崩れ、3年前なら100ドルで泊まれた高級ホテルも300ドルへと跳ね上がっています。また、いわゆる賃貸住宅やマンションも高値状態が続いています。
さらには、土地に対する投機も始まっています。ここ数年で高層ビルの工事現場も、更地になった土地も眼に見えて増えています。ヤンゴン市内の土地の価格は「ウナギ登り」のようで、にわかに土地バブルの兆候が出ているようです。
今回のミャンマー派遣中、いろいろ見聞ができましたので、次回からそのあたりを、私の印象も交えて記してみたいと思います。目まぐるしい政治的、社会・経済的変化の中で、戸惑うミャンマーの人々の姿も追ってみるつもりです。
 (2013年1月、東京にて)

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