高齢化社会のリプロダクティブ・ヘルス/ライツ IPPF加盟協会の役割を考えるワークショップ開催

2013年4月3日

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  • ジョイセフコラム

3月11日~14日に、ジョイセフは、高齢化社会における国際家族計画連盟(IPPF)加盟協会(MA・メンバーズアソシエーション)の役割について考えるワークショップを、IPPFおよび日本家族計画協会との共催で開催しました。
周知の通り、日本をトップに、アジア諸国の高齢化はますます進行しています。多くの国々で高齢者の割合が大きな比率を占めるようになってきました。たとえば、60歳以上(国連統計では60歳以上を高齢者としています)の割合は、全人口比で2012年、日本が31.6%、韓国が16.7%、中国では13.3%となっていて、高齢化率は今後、さらに加速するものと予測されています。
「20世紀は人口爆発の世紀で、21世紀は人口高齢化の世紀である」と言われています。
西欧諸国を除けば、アジア地域がフロントランナーとなることは間違いありません。
そのような背景で、IPPFはリプロダクティブ・ヘルス/ライツ分野で活動するMAの高齢化社会における役割を明確にし、できるだけ早い時期に準備を開始することを推奨しています。今回のワークショップには、中国、韓国、香港、マレーシア、インドネシア、タイ、日本の7カ国のMAから理事長、事務局長等の責任者が参加しました。またIPPF地域事務局長も参加しました。
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このワークショップの目的は以下の通りでした、

  1. 高齢化社会と女性の健康支援をはじめとしたリプロダクティブ・ヘルス(RH)のニーズについての現状分析と将来展望を共有する。
  2. 日本のMAの取り組みや日本の官学民のグッドプラクティス(好事例)を共有する。
  3. 各国の少子高齢化社会のMAへの影響と参加MAの現行の取り組みやグッドプラクティスを共有する。
  4. 少子高齢化社会におけるMAの役割についての認識を共有し、今後の取り組みについて議論を深める。

参加各国は、今回のワークショップでは、高齢化社会におけるMAの役割について各国の状況を踏まえて意見交換を行い、その準備のためフロントランナーである日本の経験や教訓から学ぶことに集中しました。
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今回は、阿藤誠早稲田大学特任教授から世界と日本の高齢化の趨勢を含めた講義と引き続き、日本のMAである日本家族計画協会の取り組みについての報告があり、その経験が共有されました。また行政としては、新宿区四谷保健センターの女性健康支援事業や、学界としての東京女子医科大学附属女性健康生涯センターの活動なども見学しました。
将来的にはIPPFの現在の重点活動項目の5A(Adolescents:思春期保健の推進、Abortion:人工妊娠中絶の防止、Access:どこでもだれもがサービスを受けられること、Advocacy:啓発・提言活動、AIDS:STD及びHIV/エイズの予防)に、6番目の柱として、(Ageing:高齢化社会におけるリプロダクティブ・ヘルス/ライツ分野での取り組み)を加えた6Aにすることも視野に入れ、時代や個人のニーズにあわせたサービスや情報の提供などについて熱心に議論されました。
高齢化に関連するワークショップは、今後も引き続き、議論を深めるために必要であることが参加各国で確認され、今後も高齢化社会の経験国である日本から学びたいという希望が寄せられました。
(2013年4月、東京)
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