3年振りのミャンマー (その3) ミャンマーの母子保健事業に協力して

2013年4月23日

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私は、以前5年間ミャンマーの保健省に協力し、母子保健の推進に携わってきました。私が協力した国際協力機構(JICA)委託事業の「ミャンマー国地域展開型リプロダクティブ・ヘルス(RH)・プロジェクト(Healthy Mother Project)」は、2005年2月1日~2010年1月31日にわたって実施しました。
3年前に計画通りに終了したプロジェクトではありますが、終了後も、モデル地区の2つを含む全国の32タウンシップ(16の管区・州から2タウンシップずつ選抜)で、ミャンマー保健省母子保健課の指導のもとでプロジェクトの活動が継続されています。プロジェクトで導入した村の母子保健ボランティアとして活動する「母子保健推進員(Maternal and Child Health Promoter)」制度

ミャンマーの母子保健推進員制度

プロジェクト地区であった北シャン州チャウメーおよびナウンチョー両タウンシップ(対象人口合計約30万7000人、世帯数合計5万1400世帯)における質の高いリプロダクティブ・ヘルス(RH)サービスの普及を目指して実施した活動の一環として、母子保健推進員(母推さん)が、30世帯に1名の割合で選抜され、地域の助産師と住民とりわけ妊産婦さんとの「橋渡し役」としての役割を担いました。活動内容としては、産前・産後健診への呼びかけや妊産婦さんへの情報提供などが中心です。
母子保健課によれば、現在、各タウンシップで約1000名ずつの母推さんが養成され、全国の32タウンシップで総勢約3万2000人の母推さんが活動しているとの報告です。
実は、この母子保健推進員制度は、2004年11月に、日本の和歌山県で母推さんの活動を視察したミャンマーの4人の保健省幹部職員の強い要望によって、私たちジョイセフがJICAと協力して導入したことがきっかけだったのです。
日本を訪れたうちの一人が、現在、保健副大臣を務めるティン・ティン・テーさん(医師・公衆衛生)です。当時の母子保健課長が、現在、ミャンマー国全体の母子保健を含む保健行政の総責任者の一人になっています。
今年の1月にお会いした時にも、彼女は、日本の母子保健推進制度をさらにミャンマーに根付かせたいと思っているし、日本からのさらなる協力をお願いしたいと、おっしゃっていました。
ミャンマーは、依然として多くの母子保健上の課題が残されています。たとえば、妊産婦死亡率は日本の約40倍、5歳未満児死亡率は同じく約19倍を示しています(世界人口白書2012)。
私たちジョイセフは、ミャンマーの妊産婦や女性のために何ができるのかを、今、真剣に話し合っています。
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(2013年4月、東京にて)

写真① 北シャン州ナウンチョー・タウンシップの保健医療スタッフのみなさん。赤いロンジー(スカート)が助産師のみなさん(2枚とも、2012年3月ミャンマー母子保健課撮影

写真① 北シャン州ナウンチョー・タウンシップの保健医療スタッフのみなさん。赤いロンジー(スカート)が助産師のみなさん(2枚とも、2012年3月ミャンマー母子保健課撮影


写真② チャウメーの母推さんたち、保健所の前で母子保健課長チームを囲んで

写真② チャウメーの母推さんたち、保健所の前で母子保健課長チームを囲んで

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