ジョイセフの復興支援 ― 東北の女性支援、アフガニスタンの妊産婦の健康改善支援

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2013.10.2

東北の女性支援:
ジョイセフは、2011年3月11日の東日本大震災直後から、関係団体、支援企業、多くの個人の方々と一丸となって、かつてないほどの規模とネットワークで被災地・被災者支援活動を実施しまいりました。現在も「心のケア」への支援や被災者の将来を見据えた「女性の自立支援」などを継続しています。どの活動も、ジョイセフにとっては、不慣れではありましたが、世界の母子保健活動で培った経験とノウハウをフルに活用し、また、公益社団法人日本助産師会や一般社団法人日本家族計画協会等連携協力団体とともに、福島県、宮城県、岩手県、そして茨城県で支援活動を展開いたしました。厚生労働省や各県の地方自治体にもご協力いただき、市町村の住民のみなさま、とりわけ、妊産婦や女性への直接的な支援協力を実施しています。
アフガニスタンの妊産婦の健康改善支援:
一方、ジョイセフは、アフガニスタンへの復興支援にも長年協力してきています。2001年9月11日の同時多発テロ後の12月に日本で開催されたアフガニスタン復興NGO東京会議に日本のNGOとして参加し、翌年の2002年からアフガン医療連合センターを現地のカウンターパートとして継続的に支援協力を行ってきました。すでに10余年の協力実績となっています。妊産婦の健康改善活動や地域の保健サービスの向上のみならず、日本の支援者から寄贈されたランドセルを現地の子どもたちに贈る事業(2012年は1万6722個が贈られました、すでに通算10万個以上となっています)を10年間継続して行っています。教育の向上のみならず、子どもたちへの保健教育を行うなど、地域の総合的な保健・教育分野での支援事業の推進をしています。
とりわけナンガハール州ベスード県および周辺地域での妊産婦と女性を守る保健推進プロジェクト活動(対象人口7万人)は、アフガニスタン政府からも注目され、先日アフガニスタンの上院議長からジョイセフのカウンターパートであるアフガン医療連合センターが感謝状をいただきました。
活動の内容は、①母子保健クリニックでの保健医療サービスの提供、②母子保健に関する啓発活動などです。アフガニスタンの妊産婦死亡率は出生10万対460(国連人口基金2010年)で、依然として日本の明治期の高さを示しています。
東北の女性支援も、アフガニスタンの女性の健康改善支援も、まだまだこれからであると思っています。
引き続きのご支援ご協力をお願いします。
(2013年10月、東京にて)