毎日が母の日

2014年5月19日

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  • ジョイセフコラム

誰もが母親から生まれてきます。政治家も、宗教指導者も、科学者も、哲学者も、行政官も、男性も女性も。にもかかわらず、新しい命を産み出す母親の命が、大切に扱われない国や地域があるとしたら悲しいことです。
現在、世界で、1日におよそ800人、年間に約27万9000人の妊産婦が妊娠や出産が原因で命を落としています。そして、その99%が開発途上国で、多くの命は、実は、救うことのできた命なのです。
妊産婦の出血などの緊急時に、クリニックや病院に運ぶための決断が遅かったり(決断の遅れ)、医療施設までのアクセスが不足していたり(輸送・アクセスの遅れ)、また、医療ケアの遅れ(医師不足や医療施設の不備)などがその理由として指摘されています。
決断の遅れの背景には、ジェンダー(社会的・文化的性別)の課題が横たわっています。社会的・文化的性別により、女性への差別意識が根深くあり、女性の命が軽く扱われるなどにより、救われるべき命を失っていると考えられます。
ミレニアム開発目標に妊産婦の健康の改善が目標の一つとして入れられましたが、2015年の達成期限を目前に、最も進捗が遅れてターゲットとして、「2015年までに妊産婦の死亡率を1990年の水準の4分の1に削減する」が挙げられます。
私たちは、世界の妊産婦死亡数を「ゼロ」にすることを、改めて誓いたいと思います。
「母の日」に、愛情を注いで、育ててくれた母親への感謝を伝え、迷惑をかけ、困らせてしまった母親への謝罪をしつつ、そして、アフリカの村の片隅で命を落とした母親の無念さをしっかり受け止めたいと思います。
私は、「毎日が母の日」であると思っています。
(2014年5月、東京にて)

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