続く人口減少―2014年出生も過去最低:女性の声を聞いてほしい

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2015.1.22

厚生労働省によって、2014年の人口動態統計の年間推計が発表されました。それによると、2014年は死亡数が出生数を26万8千人上回り、8年連続の人口の自然減となったことがわかりました。減少数が2013年よりも約2万9千人増えて、動態統計をとり始めて(1899年)以来最大となったとのことです。

また、2014年に生まれた赤ちゃんの数は、2013年より2万9千人少ない100万1千人と、過去最少となりました。

厚生労働省では、出産可能年齢の女性が減少しているので、今後も出生数は減少するのではないかと推計しています。

死亡数は、前年比1千人増の126万9千人。婚姻件数は1万2千組減の64万9千組、離婚数は、同9千組減の22万2千組でした。

この傾向は、今後も続くと思われます。

一方で、私たちは、あまりにも人口減少のみにとらわれた議論が多いことに、懸念を持つものです。女性が子どもを産まない、あるいは産めない理由があることにもっと注意を傾けて、環境の整備をさらに充実させることが必要ではないかと思います。

女性の出産に関する意識調査では、常に現実の子供数より理想の子供数が多いのです。女性にやさしい、出産や子育てにやさしい、産休・育休、保育、福祉、教育など、さらなる施策やサービスの拡充が望まれるのではないでしょうか。

そして、女性の声にしっかりと耳を傾ける施策を望みます。

(2015年1月、東京にて)