日本のODA実績世界第5位、低迷つづく

2015年5月8日

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  • ジョイセフコラム

2015年4月8日の経済協力開発機構(OECD)の開発援助委員会(DAC)の公表によると日本の2014年の政府開発援助(ODA)実績は、前年の世界第4位からさらに下がり世界第5位となりました。
円安の影響もありドルベースでの目減りもあったと推測できますが、日本のプレゼンスがさらに薄くなってきていると言えます。かつて金額の上で1980年代から1990年代において世界第1位までの実績を上げた時期もありました。国際社会に軍事力で貢献する国でないはずの日本のODAの落ち込みは世界的にどのように映るのでしょうか。
第1位は米国、その後英国、ドイツ、フランスと続きます。また、もうひとつの指標であるODAの国民総所得(GNI)比を0.7%にまで引き上げるという目標の達成もできていません。日本は0.19%でDAC加盟28カ国の中で下位グループの第18位であり、この指標達成もほど遠いものとなっています。
このことは、私たちのように国際協力分野で開発途上国の人々と接する者たちの実感として、日本に対する信頼度や国際的な地位に影響が出ていると感じるほどです。ODA額「が」問題ということに加えて、額「も」やはり重要な要素であると考えます。積極的平和主義や集団的防衛戦略の中にODAを含むという理念形成がされるような状況になってきており、人道主義から国益主義にさらに軸足が傾くような傾向には懸念を感じます。
ODAの落ち込みは、私どもの活動分野である人口問題への取り組みやリプロダクティブ・ヘルス/ライツの推進にもよい影響を与えていません。日本政府からの国連人口基金や国際家族計画連盟への任意拠出金の伸び悩みも、この影響によるところが大と考えます。ジョイセフの活動にも影響を感じる今日この頃です。
引き続き私たちは、開発途上国の支援協力を訴えるとともに、日本におけるさらなる政策提言やODA増額についてのキャンペーンを展開してまいります。
みなさまのご理解とご支援をよろしくお願いたします。
(2015年5月、東京にて)

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