高齢化は例外なく国際的な人口現象

2015年7月13日

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  • ジョイセフコラム

2015年は国連の新人口推計が発表される年にあたります。
現在、世界は増加する人口現象から、どの地域においても、高齢化が顕著な人口現象となってきていると思います。国連事務総長は2015年4月の人口開発委員会での報告で、2015年現在73億人の世界人口が、2030年には84億人へと今後15年間に約11億人の人口が増加すると発表しています。毎年約8100万人ずつ「増加する」世界の人口現象はしばらく続きます。とりわけアフリカ地域の人口増加は著しく、2030年にはアフリカ地域の人口が世界人口の5分の1(約16億人)を占めると推計されています。アジア地域が約58%と依然として大きな人口を抱えますが、この間、比率としては60%から58%へと減少します。
若者人口が半分以上を占める多くの開発途上諸国では、若者人口を有効かつ将来にわたる経済発展にいかに活用できるかが大きな課題となっています。「人口ボーナス」として活用できるか、さもなければ「人口オーナス(負担)」となるかの重要なターニングポイントを多くの国々が迎えているのです。
一方、人口の高齢化はどの地域でも顕在化しており、世界銀行では最近の報告書では「ゴールデン・エイジング(黄金の高齢化人口)」と呼称し、社会にとってポジティブにこの時代を迎えて、健康で活動的な高齢人口グループの創造を呼び掛けています。今日世界の平均寿命は73歳となっており、目下、健康寿命の延伸が国際的な目標となっています。
これから急速な高齢化社会を迎える国々においては、乗り切っていくための適切な指針が必要となっています。6月に発表された世界銀行の報告書では、ヨーロッパと中央アジアにポジティブな高齢化社会を向かえる先進地域として期待を寄せています。この地域は、人口転換をすでに終えて人口の安定期に入っており、今後ますます高齢化は進みます。現時点では、若者も多いのですが、さらに速いスピードで高齢化が実現していきます。また、若者の人口移動もヨーロッパや中央アジアでは大きく、その分人口構成が急速に変わり各地域で多様な人口現象が起こっています。
日本が属する東アジア地域は、世界でも最も高齢化が進んでいる地域で、既に「高齢化」から「高齢」社会へと変遷しています。日本は最も進行した高齢社会となっています。日本や東アジア地域の高齢社会における経験は他の地域からも注目されています。高齢化の一歩先を行く地域としては、日本は特に好事例となるようなチャレンジングな取り組みを提示していくべき義務を負っています。
健康寿命の延伸を日本政府としても打ち出しています。また、社会参加や経済活動への参加も高齢者にとっては重要な「元気の源」となります。パートナーや家族、そしてコミュニティに支えられアクティブに生きる高齢者を増やしていくことが望まれます。多くの事例を各地から収集し分析することにより、これから高齢化を迎える国々の指針づくりの参考となるのではないでしょうか。
また、人口の高齢化をテーマにした国際協力をさらに積極的に考えていく時代となっていると考えます。その時に、「ライフサイクル」を踏まえたリプロダクティブヘルス・ライツの考え方や理念も併せて普及していきたいと思います。
(2015年7月、東京にて)

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