恋人欲しくない37.6%、恋愛が面倒くさい46.2%

2015年8月21日

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  • ジョイセフコラム

政府は2015年版「少子化社会対策白書」を発表しました。これは内閣府が20代と30代の男女を対象に実施した結婚に関する意識調査の結果を紹介したものです。
その中で、未婚で恋人がいない男女に恋人が欲しいかを尋ねたところ、「欲しい」は60.8%、「欲しくない」は37.6%でした。恋愛に消極的な若者が4割弱となっています。
調査は全国の20~39歳の男女7000人を対象に、2014年12月から2015年1月にかけてインターネットと郵送で実施したもので、有効回答率は37.8%でした。
「未婚で恋人がいない」と回答した人の割合は、男女全体で28.8%でした。このうち「恋人が欲しくない」と答えた人を性別でみると、女性39.1%、男性36.2%と女性のほうが高かったようです。また、男女とも収入が低い人ほど恋人を求めていない傾向が表れたと分析されています。「恋人が欲しくない」理由を複数回答で聞いたところ、男女全体で最も多かったのは「恋愛が面倒だから」46.2%で、「自分の趣味に力を入れたい」45.1%、「仕事や勉強に力を入れたい」32.9%と続きました。
紙面のゆるす限り私なりに分析してみたいと思います。まず、恋愛が面倒だと答えた背景には若者のコミュニケーション・スキルが不足し自己開示が苦手あるいは開示したくないという若者が増えていることに原因があるように思います。恋愛や結婚、ともに失敗したくないと思う若者が多いのかもしれません。
趣味や仕事・勉学に集中したいという若者にとって、恋愛はそれらと比較される選択肢のひとつとなっていて、恋愛が選ばれることが減少しているのではないでしょうか。恋愛は相手を必要とするので、自己完結的でなく、精神的、社会的、経済的にも自分にとってメリットとして考えられなくなっている傾向もあります。自分に与えられた時間をどのように使うのか考える際に「計画通りにいかない」恋愛は選択肢から外れてしまうのでしょうか。
少子化の原因は、未婚率の上昇と晩婚化によるものと考えられます。今回の調査はその裏付けとなっていると考えます。人生の選択肢を増やすことが男女共同参画社会の目標であった時代を経ることで、実は、逆説的に、このような少子化の傾向が現れたとも言えるのではないでしょうか。
当然、社会が長年かけて変えてきた若者の恋愛の価値観を逆行させることはもはやできません。むしろその価値観を私たち社会が創ってきた成果として認めたうえで、これからの時代に即した若者の価値観やライフスタイルに合った少子化対策を考えなければならないと考えます。
(2015年8月、東京にて)

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