日本:独身男女「交際相手なし」が過去最高に:男性7割 、女性6割

2016年9月27日

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日本:独身男女「交際相手なし」が過去最高に:男性7割 、女性6割

厚生労働省の研究機関である国立社会保障・人口問題研究所の「第15回出生動向基本調査」の分析結果の発表(2016年9月15日付)によりますと、日本の男女で「結婚していない人(独身者)」のうち、異性の交際相手がいない人の割合が、男女ともに過去の調査結果の最高値を示したことがわかりました。

この調査は、昨年2015年6月に同研究所が、18歳から50歳未満の「未婚の男女」およそ1万1000人を対象に調査した結果に基づいています。結婚願望のある人が男女ともに8割を超える一方(男性85.7%、女性89.3%)で、現在「異性の交際相手を持たない」という人の割合が、男性で69.8%、女性で59.1%と、5年前の同様の調査から約1割近くずつ増えていて、ともに過去最高値を示しました。

「結婚のハードル」としては、男女ともに4割以上が「結婚資金」を挙げています。
また、経済的な理由もさることながら、社会的にも未婚者の間では、結婚やその後の子育ても含めて結婚の価値観が変貌してきているのも確かで、そのことも要因となっていると考えられます。

完結出生児数は1.94

一方、既婚夫婦を対象にした調査では、夫婦の完結出生児数(最終的な出生子ども数の平均値)が前回に続き2人を下回り、1.94人と過去最低となりました。54.1%の夫婦が2人の子供を生んでいる一方で、子ども一人の夫婦が増加しています(18.6%)。妻が1人目の子どもの出産後も、仕事を続ける割合は、それまでの4割前後から、今回(2010~2014年)では53.1%へと上昇しています。このことから女性の就労意欲はさらに上がっていると考えられます。

未婚者の平均希望子ども数は、男女共に低下しています。男性で1.91人、女性で2.02人でした。夫婦の理想子ども数についても過去最低(前回2.42が今回2.32人)となっています。理由としては、「子育てや教育にお金がかかりすぎる」(56.3%)、次いで「高年齢で子どもを産むのは嫌だから」(39.8%)でした。

これによって考察できることは、

  1. 未婚者は、結婚はしたいが、現在特定の相手がいない。また経済的理由で結婚にまで至らないケースが多い。
  2. 結婚したとしても、子どもを2人持つには「壁」がある。それは、出産・子育てにおいて、働く女性の就労環境がいまだに課題となっている。就労と2人目の子どもを設けるかどうかのディレンマがある。
  3. 複合的な理由が背景にあり、結婚そのものに対する価値観が変化している、などと言えるのではないでしょうか。

よって、少子化対策は、このような日本の男女の直面している現実にしっかりと向き合い、彼らに寄り添った政策が実施されなければならないのではないでしょうか。育児や子どもの教育環境を整えることや女性の就労意欲をサポートすることなどの環境づくりや支援体制づくりが大事で、少子化だからといって「出生率を上げること」を目的にしてはならないと思います。

(ジョイセフ常務理事 鈴木良一 2016年9月、東京にて)

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