新年のご挨拶

2017年1月1日

  • お知らせ

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明けましておめでとうございます。
新年の朝を、皆さまは、どこでどのように迎えられたでしょうか。

国内外の被災地や紛争地で、困難の中にある人々の姿をリアルタイムで映し出すメディアを手にした私たちは今、いかなる身の危険も感じることのない健やかで穏やかな朝が、あたりまえではなく、どれほど尊いことかを思い知ります。

持続可能な開発目標(SDGs)の実施から2年目にして、私たちは、世界が歩もうとしている方向に一抹の不安を多くの同胞と共有しつつ2017年を迎えました。

世界193カ国が誓った国際的な約束「持続可能な開発アジェンダ2030」には、誰ひとり取り残さないという崇高な決意が示されました。目標3と目標5には「性と生殖に関する健康・権利(セクシュアル/リプロダクティブヘルス/ライツ:SRHR)が明記され、女性と少女のエンパワーメント、ジェンダーの平等がSDGsの達成に向けていかに重要か、アジェンダの随所に記されています。昨年、政府、民間セクター、市民社会、国際機関、その他考え得る限りのアクターを動員して世界が動き出しました。ジョイセフも、アフリカとアジアの国々で女性と妊産婦の健康と命を守る活動を、国内では市民社会の一員として責任を果たすための活動を継続してきました。

SDGsの成果は、取り残されてきた人々が、どれほどの力を得て、自らの権利を享受できる世界に変革できるかどうかにかかっています。そのために与えられた時間は、わずか15年。一日も無駄にはできないことを、世界の指導者は確認したはずです。

しかし、紛争やテロによって犠牲となる命は後を絶たず、基本的人権を守ることが困難な状況が、世界各地で起きています。リプロダクティブヘルス・ライツについても同様です。日本にも、女性が、必要な情報と手段を得て、子どもを産むか産まないか、産むならいつ産むか、何人産むかを、責任をもって決めるための自由と権利が、知らぬ間に奪い取られてしまう危険は、身近にあるかもしれません。SDGs達成への道のりが険しいことを、覚悟しなければならないと思います。

こうした背景の中で、昨年「第23回読売国際協力賞」を受賞したことは、日本の母子保健向上の経験を基に、途上国の女性と妊産婦の健康と命を守るために1968年の設立以来、ジョイセフが続けてきた活動を認めていただいた記念すべき出来事でした。来年、設立50周年を迎えるジョイセフにとって、次の半世紀に向けて力強い一歩を踏み出すための励ましでもありました。

多くの皆さま支えられて、ジョイセフの今があることに深く感謝申し上げると共に、今年も、女性と少女のエンパワーメントとジェンダーの平等に向けた努力を、ジョイセフは、市民社会と手を携えて歩んでいくことを約束します。

皆さまのご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
 

公益財団法人ジョイセフ
事務局長 勝部まゆみ

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