避難所での助産師による出張カウンセリング活動【岡山】

2018年9月7日

  • 西日本豪雨被災女性・母子支援

岡山県では、西日本豪雨の被害が大きかった真備町の3つの避難所で、7月26日より、毎週木曜日の18時〜20時まで女性のためのカウンセリングブースが開設されました。岡山県助産師会(会長:東森二三子)に属する助産師が2人1組のチームとなり、3つの避難所に交代で出張しています。ジョイセフはこの助産師による出張カウンセリング活動を支援しています。

多くの被災した妊産婦・母子は、近隣に避難をし、日中は自宅の片付けなどで避難所には姿を見せなかった人たちも、夜には物資を受け取りに避難所に戻ることが多いため、カウンセリング活動を夜の時間に設定し実施しています。

相談された内容の一部:
*「長女(中3)と次女(中1)の生理が遅れ、末っ子(2歳男児)のイヤイヤ期が過剰となった」
*上に2人の子どもがいる1歳男児の母親から、「夜子どもがなくと、周囲の人がうるさいと言う。係の人が別の部屋をと言ってくれても、家族と一緒にいたいので断っているが、それでいいのか」と尋ねられた。また「1歳児がほかの人の品物が入っている籠を触ると、物を盗ったように思われている。1歳の子どもが盗ったりはしないのにと」泣きながら話す。
*生後6カ月の女児の父親からは「避難所で泣くとすぐ母乳を飲ませているので、母乳でよかった。消灯後もなかなか子どもが寝ないので抱っこしているが、何も持ち出せずに避難したので抱っこ紐もなく肩が凝って大変」と言われ、抱っこ紐を手渡し、喜ばれた。
*「着の身着のままで逃げたので、乳児の食べ物が困る。弁当などは食べにくいので栄養バランスが心配。親類の人に乳児用の食事を作ってもらっている。母乳も飲ませている」

被災地域では刻々と、状況は変わっていきますが、いまだに母子に必要なものが手に入りにくい状況があります。一人ひとりの細かいニーズに応えるのは避難所では難しく、助産師さんたちが日頃からの経験に基づいた物資支援も行ったことで、必要な人に必要なものが手渡されるようになっています。
例えば生理用品のナプキンはあるけれど生理用ショーツがない。母乳パッドがなくてナプキンで代用している産婦さんがいるなど、ピンポイントなニーズには対応できていない現地の状況がありました。また、助産師さんが来ることで、離乳食や母乳のこと、赤ちゃんの発育状況など、不安に感じることについて、専門家の立場で助言をしてもらえるのはとても安心できたようです。

先日、NHKラジオで「災害と女性支援」が放送されました。岡山県倉敷市からは、被災した母親とかねこ助産院院長の兼子さんが中継でつながり、被災当時の状況などを伝えてくれました。
時間がたつと報道もまばらになり、忘れられてしまう傾向がありますが、被災直後は気が張っていて自分のことよりも家族を優先しがちな女性たちに、心とからだを癒せる支援がこれから必要になります。岡山県助産師会では、今後、お母さんたちのこころのケアを中心とした「ホットステーション」を開設していくとのことです。ジョイセフは、岡山県助産師会の助産師たちの支援活動が活発に行われるように、そしてより多くの被災母子のもとに支援が届くよう、サポートしていくつもりです。

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