ジェンダー平等と人間の権利のために:日本とアフリカの若者が意見交換

2019年10月17日

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2019年8月28~30日の3日間、横浜市のパシフィコ横浜で、第7回アフリカ開発会議(TICAD7)が開催され、日本とアフリカ各国から多くの関係者が集まって、アフリカの発展に向けた議論を行いました。

ジョイセフは8月30日、TICAD7のために来日した若者を招き、セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR)について日本の若者と意見を交わすイベント「TICAD x I LADY. ジェンダー平等と人間の権利のために」 ~レソト・トーゴ・日本の若者の報告~」を開催しました。

パネリストはレソトの助産師で、同国のモバイルアプリサービス「MobiHope」創設者でもあり、SheDecides 25x25*メンバーとしても活躍するマメロ・マヘレさん、トーゴで若者向けのピア・エデュケーターとして活動するエメファ・シェリタ・アンコウさんのお二人。日本からは、I LADY.ピア・アクティビストの二人が会場で、海外から二人がネット中継で参加しました。

*SheDecides(https://www.shedecides.com/)は2017年1月、トランプ大統領が再導入したグローバル・ギャグ・ルール(メキシコシティ政策)を機に始まった世界的なムーブメント。すべての少女と女性たちが自分のセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR)について自由に選択し決断できる世界を作るために発言し、行動します。各国政府、国連機関、国際家族計画連盟(IPPF)などが賛同し、支援しています。国際人口開発会議(ICPD)25周年を記念して選ばれた25名の25歳の若者が、 25×25と呼ばれるアクティビストとして国際的に活動しています。

開会挨拶をした国際家族計画連盟(IPPF)アフリカ連合連絡事務局長のサム・ヌテラモさんは、「アフリカでは女性にいつ、何人子どもを持つかという決定権がなく、家庭を持つ男性が若い女性と性交渉を持つこともしばしばあります。若い女性が声を上げるとともに、妊娠・出産についてだけでなく人間関係や感情、コミュニケーション、性的役割とジェンダーの多様性などを幅広く学ぶ“包括的性教育”を通して、女性が自分の体について知ることが大切です」と、この日集まったユース世代に励ましの言葉をかけました。

エメファさんは、25歳未満が約60%を占めるトーゴでは、若者の性交渉がタブーとされており、性についての情報を学んだり、話し合うこともできないとして、さまざまなメディアを活用して若者向けの情報発信に取り組んでいることを説明しました。レソトのマメロさんは、家族計画の普及など改善が進む一方で、いまだに若者が性について知ることをタブー視する文化や高い妊産婦死亡率の問題を抱え、女性の健康を推進する「She Decides」の活動を通じて政策や若者の意識を目指し、携帯アプリ「MobiHope」で患者のフォローアップに取り組んでいることを語りました。

I LADY.ピア・アクティビストの水口瞳さんと横溝南都海さんは、日本では十分な性教育を受ける機会がなく、女性たちが自分の権利や避妊手段について知らないことを指摘し、男女がともにジェンダーから解放されることが必要だと強調しました。

その後はジャーナリストの治部れんげさんの司会で、日本とアフリカ双方の抱える問題の共通点と相違点について議論。違いがある一方で、性教育を学校に導入することに反対する意見の根強さや、ジェンダーに基づく暴力の問題など、共通点がいくつもあることを確認しました。また、どうすれば多くの人に情報を伝えられるかについても議論しました。

 

IPPFは現在、若い世代の意見を反映した「ユースマニフェスト」を作成しています。ジョイセフも若い世代と手を携え、SRHR推進活動を展開していきます。

 

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