東北の女性・母子支援を再始動します
~COVID-19の影響を受ける女性・母子へ切れ目のない支援を〜
2020.6.19
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ジョイセフは、東日本大震災の被災地において、2011年から助産師の家庭訪問活動と助産院における妊産婦の育児相談の活動を実施しました。しかし、今、COVID-19の感染拡大の影響を受けて、被災地の母親たちが再び支援を受けられない状況に陥っていることを知り、震災当時に一緒に活動した宮城県の開業助産師から支援の要請を受けて、支援活動を開始いたしました。
自治体や医療機関での両親教室の中止、里帰り出産の制限、立ち会い出産の禁止、産後の養生に親世代が関わることの自粛などにより、特に妊産婦は希望していた産前産後の支援を受けられず、不安を抱えながらも専門家を頼れず孤立する女性が増えています。
女性が安心して妊娠・出産・育児に臨めるように、東北地方の妊婦および乳幼児を持つ母親とその家族を対象としてZOOMを用いたオンライン教室を実施します。また、行政と連携した産後ケアサービス事業が実施されていない石巻市において、母子支援団体と連携し、生後間もない赤ちゃんを持つ母親たちが安心して心と体を癒すことができる産後ケアハウスを立ち上げ、産後ケアサービスを届けます。
これらの活動を通して、COVID-19感染の第二波、第三波への心配が続く中で、産前から産後の育児支援まで切れ目のない新しい母子支援のモデルを構築し、同時に母親のレジリエンス向上を目指していきます。
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オンライン
母親教室連携団体 みやぎ助産師オンラインチーム(M-MOT) 対象地域 東北全域(活動拠点:仙台市) 対象者 ・東北地方在住または東北地方の分娩施設で出産予定の妊婦とその家族
・東北地方在住で乳幼児を育てている女性とその家族活動期間 2020年6月~12月(第1期) 以下のテーマについて、月2回のオンライン母親教室(参加費無料)を開催します。
- 妊娠中の過ごし方、出産に向けてのお話、産後の過ごし方、母乳育児
- 赤ちゃんの肌の特徴・赤ちゃんのお風呂・赤ちゃんの衣類など
- 親の役割と夫婦の関係、DV・児童虐待予防のための心の整え方、育児の困りごと、妊娠中から産後にかけてのさまざまな支援
オンラインでの母親教室には、里帰りで夫婦が離れていても一緒に参加できたり、上の子がいて預けられなくても参加できるなどのメリットがあります。
6月14日に開催したオンライン沐浴クラスには、21名の妊婦と13名のプレパパが参加しました。参加者より、「緊張するかなと思ったのですが、助産師のみなさんが優しい雰囲気で親しみやすく、気持ちよく受講できました。」、「インターネットだと情報が多すぎて何を取捨選択するか悩むことも多いので、こういった場でお話を聞く機会があると安心できます。」などの感想をいただきました。
オンライン母親教室リハーサルの様子 -
産後ケアハウス「Mama First」
立ち上げ支援連携団体 ベビースマイル石巻 対象地域 石巻圏内(活動拠点:石巻市) 対象者 石巻市および近郊在住の産後0~4カ月までの母子 活動期間 2020年6月~12月(第1期)
毎月2回、産後0~4カ月までの母子を対象に、5時間ゆっくり滞在し、母親が必要なケアを受けて休むことができる産後ケアハウス「Mama First(ママファースト)」の立ち上げを支援し、以下のサービスを届けます。- 助産師面談+授乳相談
- 乳房マッサージ(託児あり)
- 体重測定、授乳介助、母親の睡眠援助、昼食、沐浴(希望者)
- 子育てソーシャルワーカーによる相談対応、情報提供
活動イメージ(助産師面談)
東北地域の女性・母子支援活動の再開にあたっては、「新型コロナウイルス感染症:拡大防止活動基金」の助成金、および冨永愛ジョイセフアンバサダーの著書売上からの寄付金を活用いたします。
活動を継続していくためには資金が必要です。引き続き皆さまのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
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