第26回松本賞、宮城悦子氏(神奈川県)に授与

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2022.4.5

日本のリプロダクティブ・ヘルスの分野で活躍する第一人者の功績を讃える「松本賞」。ジョイセフの姉妹団体である一般社団法人日本家族計画協会の故・松本清一会長の名を冠した顕彰制度で、1996年に創設されました。第26回の受賞者は、横浜市立大学医学部産科婦人科学教室主任教授の宮城悦子氏(59歳)に決まりました。

宮城悦子氏は1988年横浜市立大学医学部を卒業後、同大産婦人科医員、95年同助手、97年から98年にカリフォルニア大学サンディエゴ校への派遣教員としてスクリップス研究所に出向基礎研究に従事しました。帰国後は横浜市立大学医学部産人科助手、神奈川県立がんセンター婦人科医長を経て、2000年横浜市立大学医学部産婦人科講師、06年同准教授、14年同大学がん総合医科学教授、17年より産婦人科主任教授に就任、横浜市立大学附属病院産婦人科部長を兼任しています。

専門は産婦人科腫瘍学で、一貫して婦人科腫瘍に関する診療・研究・教育に従事し、多くの論文や研究成果を学会で発表する傍ら、長期間にわたって子宮頸がん予防に関する学術活動と啓発活動も行ってきました。日本臨床細胞学会細胞診専門医、婦人科腫瘍専門医、癌治療認定医として、関連学会評議員や理事としての役割を果たし、多方面で活躍するとともに、日本におけるHPVワクチン普及活動に10年頃より積極的に取り組んできました。

同氏の優れた研究業績と幅広い学識、社会貢献は、学内外に寄与するところが大きく、特に専門分野である婦人科腫瘍学の発展と、子宮頸がん予防に費やした甚大な努力とその功績が評価され、この度の受賞にいたりました。

※松本賞選考委員:北村邦夫(日本家族計画協会)、石井澄江(ジョイセフ)、木下勝之(日本産婦人
科医会)、小西郁生(日本産科婦人科学会)、吉村泰典(日本生殖医学会)、若槻明彦(日本女性医学学会)(敬称略)