支援者の提案で実現した創立55周年記念「ジョイセフLounge」。2024年、思いを新たに支援者とともに前進します。

  • お知らせ
  • イベント
  • レポート

2024.2.1

ジョイセフが創立55周年を迎えた2023年は、理事長交代、新事務所へ移転、国内事業がグループとして独立するなどさまざまな進展がありました。
新しい体制のジョイセフを祝して長年の支援者である、馬淵哲矢さん(ジョイセフ評議員、株式会社ボン・イマージュ代表取締役)と青木愛さん(ヴィリーナジャパン株式会社CEO)のお声かけで、55周年を記念した形で『ジョイセフLounge』が実現しました。
東京エディション⻁ノ⾨の協賛・協力を得て、2023年7月18日、長年厚いご支援・ご協力いただいている企業・団体、著名サポーター、ジョイセフフレンズを含む約90名の皆さまにご参加いただきました。

『ジョイセフLounge』の第一部では、ジョイセフの各事業グループより、世界と日本のセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利:以下SRHR)の現状とジョイセフのチャレンジを共有し、第二部では、幹事の馬淵さんと青木さんお二人の進行で、参加者同士の交流をはかりました。

コロナ禍が明けて、対面での交流の機会は4年ぶりでしたが、これからも私たちと歩んでくださるみなさまとのふれあいは、気持ちが弾む、何物にもかえがたい貴重な時間でした。当日の様子を、ご報告します。

海外事業、国内事業、アドボカシー事業、市民社会連携事業と、ジョイセフ各事業部門のリーダーより、世界のSRHRの課題とジョイセフの取り組みを紹介しました

第2部では、参加者の皆さんとの交流会を行いました。

開会の挨拶をする青木愛さん

理事長を退任した石井澄江が感謝を述べました

馬淵さんの乾杯の音頭で交流会の開始です

総合司会をボランティアで務めてくださった政井マヤさん

東日本大震災の発生直後、仙台で幼子と暮らしていた友人に送られた大島花子さん作詞曲「Lumiere」。交流会は大島花子さんのこの歌から始まりました。
※このCDの売上の一部はジョイセフの被災者支援活動に寄付されました。

手話で歌詞を表現する試みに参加者みんなで挑戦しました

ジョイセフLoungeに会場を無償提供くださった東京エディション⻁ノ⾨の白川まみさんからのスピーチに続き、ゲスト代表によるリレートークを行い、10名の皆様から、ジョイセフへの支援のきっかけ、女性やSRHR支援への思い、ジョイセフへの期待についてお話いただきました。

白川まみさん(東京エディション⻁ノ⾨)

代島裕世さん(サラヤ株式会社取締役、コミュニケーション本部長)

高尾美穂さん(産婦人科医・イーク表参道副院長、スポーツドクター)

谷由香利さん(塩野義製薬株式会社 ヘルスケア戦略本部 CSR推進部 こどもの未来支援室)

2017年ネパールでジョイセフのプロジェクト視察をした立野リカさん(モデル/ボン・イマージュ)

清水和正さん(株式会社ロッテ コーポレートコミュニケーション部 渉外課)

東尾理子さん(株式会社TGP代表、プロゴルファー、タレント)

栗田京子さん(株式会社ダッドウェイ副社長)

目黒依子さん(社会学者、上智大学名誉教授)

中村格子さん(Dr.KAKUKOスポーツクリニック院長、整形外科医)

ジョイセフへ寄付を決めたきっかけや、ジョイセフを通して途上国の女性の課題の見識を深めた話、支援を通してよりジョイセフの活動の意義を知ったエピソード、さらなる連携への期待や温かい励ましの言葉もいただきました。みなさまのジョイセフへの愛とエールをスタッフ一人ひとりが感じ取り、胸に刻みました。

当日急遽出席が叶わなかった冨永愛アンバサダーから届いた花束を石井澄江前理事長へ

勝部まゆみ新理事長が代表して感謝の挨拶をしました

明石康ジョイセフ会長も参加。ホワイトリボンラン富士拠点からのご参加も。

久々の対面での再会に会場は、終始笑顔で溢れました。

この『ジョイセフLounge』での新たな出会いや再会がきっかけとなり、ジョイセフとの新規連携や取り組みが始まっています。

ジョイセフに期待されていることには、こうして支援者と支援者を繋ぐ「ハブ」の役割や情報を伝える機会提供の役割があることを改めて実感しました。
今回は、東京での限定的な開催でしたが、参加者の方々より大変暖かいご好評をいただきました。アンケートを見ると、対面での交流の機会の大切さがわかりました。

  • 世界と日本のSRHRの課題を学ぶことができ、その解決のために何ができるか考えたい
  • 支援者のつながりを広げていきたい
  • 様々な支援者の熱意のエネルギーに感化されていっそう自身の活動へのスイッチが入った

など、ジョイセフのスタッフが背中を押されるコメントを多数寄せていただきました。

SRHRの推進というジョイセフのミッションに共感し、ジョイセフを通して必要としている人びとへ支援の手を差し伸べてくださる皆さまとの繋がりは私たちにとってかけがえのない財産です。

2024年、「国際人口開発会議」から30年の節目にあたって

「国際人口開発会議」が1994年にエジプト・カイロで開催されてから、今年で30年を迎えます。この会議で、女性やカップルが、子どもを産む、産まない、また、いつ、何人産むかを主体的に選択する権利「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」が基本的人権であると国際社会が認めました。

この30年の間に、妊産婦死亡率の減少など、女性や妊産婦を取り巻く状況は一定の改善が見られましたが、今なお、1年間に約28万7000人が妊娠・出産で命を落とし、約34万2000人の女性が子宮頸がんで亡くなっており、これを合わせると、1分にひとりの女性が、女性であることが理由で命を落としています。

この現実を変えるために、ジョイセフは今、子宮頸がんの予防に重点を置きアフリカと日本で実施する55周年記念事業「GOGOグローバルチャレンジプロジェクト」や、日本国内を中心に女性支援の輪を広げるためのホワイトリボンムーブメントに力を注いでいます。

女性の健康が、世界を変える

このキーメッセージを掲げ、ジョイセフは今年で9年目となるホワイトリボンランを2024年3月2日、3日に開催します。3月3日には、東京マラソンも開催され、ジョイセフを支援先に選んでくれた世界のチャリティランナーたちが、女性の健康への願いを込めて走ります。

ホワイトリボンランが発足当初から呼びかけるメッセージは、「走ろう。自分のために。誰かのために。」です。自分の健康のためにしたアクションが世界の誰かの命や健康を守ることにもつながっていく。自分と世界がつながり、支援の輪が広がっていくことを目指しています。

国際女性デーのある3月は、日本政府が推進する「女性の健康週間」から始まります。ジョイセフは、SRHRが基本的な人権であることを周知し、すべての女性に健康を届けることで、世界を変えていこうとホワイトリボンムーブメントを展開します。ホワイトリボンランを皮切りに、東京マラソン2024、名古屋ウイメンズマラソン2024、渋谷・表参道ウイメンズラン2024と4大会が連帯して、女性の健康支援を呼びかけます。

ジョイセフはこれからも、世界のどこにいても、誰もがSRHRを享受できる社会の実現を目指し、職員一同、全力で努めてまいります。
皆さまのご支援ご協力を賜りますよう、何とぞよろしくお願い申し上げます。