【ザンビア】トランプ政権による影響が起きています。 170以上の医療機関が一斉停止
〜ザンビアの女性たちに迫る子宮頸がんの危機

2025.7.17

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ザンビアを含むアフリカ諸国では、子宮頸がんは女性の主要な死因の一つです。そして今、USAIDの支援停止により、多くの女性の命が危険にさらされています。

突如として失われた医療の現場

ザンビアのコッパーベルト州とセントラル州では、これまで米国国際開発庁(USAID)の支援によって、170以上の医療機関で子宮頸がんの検査・治療が行われていました。

しかし、今年1月、第2次トランプ政権による対外援助停止の決定を受けて、これらの医療機関では子宮頸がんに関する活動が突如中止に。検査に使用されていた機材も即座に撤去され、多くの地域でサービスが一斉に失われてしまいました。

ザンビアの診療所の様子

ジョイセフの支援が命を救う重要な支柱に

この深刻な空白を埋めるかたちで、ジョイセフの支援がいま極めて重要な役割を果たしています。

現地の医療スタッフからは、「現在、コミュニティレベルで子宮頸がんの検査や治療を受けられる唯一の手段が、ジョイセフの支援である」との声も上がっています。

ジョイセフのプロジェクト対象地域であるコッパーベルト州のマサイティ郡とムポングウェ郡、セントラル州のカピリンポシ郡、州病院をいれて6箇所の医療機関で、子宮頸がんの検査・治療を行っています。

遠隔地でも命を守る体制を

ジョイセフは、そうした医療の空白地域に住む女性たちに子宮頸がんについての正しい知識を届け、遠隔地でも検査と早期治療を可能にする体制を整えてきました。特に、HIV陽性の女性は子宮頸がんの発症リスクが高く、検査を受けないまま進行してしまうケースも少なくありません。

総合病院から80キロ以上離れた農村部でも、住民が自分たちの地域の小規模クリニックでサービスを受けられるよう、器材の提供や医療従事者へのトレーニングを実施。検査を恐れていたり、「HIV陽性の人が子宮頸がんになる」などの偏見を持っていたりする住民にも、ジョイセフのプロジェクトで養成された地域保健ボランティアが正しい知識を伝え、クリニックまで付き添い、命を救う検査と早期治療につなげています。現在では、多くの女性たちがこうした地元のクリニックを利用するようになりました。

USAIDの撤退によって失われた医療の現場で、ジョイセフの取り組みは、まさに命を守る支えとなっています。

地域を支える保健ボランティアの活動の様子(ザンビア)

あなたの支援が必要です

今、ザンビアの女性たちにとって、ジョイセフの支援は命綱です。しかし、医療機関で失われたサービスを補うためには、私たちの更なる支援が必要です。

まずはジョイセフのプロジェクト対象地域の約13万人の女性が、誰ひとり取り残されることなく検査を受け、早期発見・早期治療につながるよう、皆さまのご支援をお願いいたします。あなたの寄付が、遠いアフリカの地で、命を救うことになります。

寄付はこちらから

子宮頸がんは早期発見・早期治療により予防可能な病気です。しかし、検査を受ける機会がなければ、多くの女性の命が失われてしまいます。ジョイセフと一緒に、ザンビアの女性たちの命を守る活動にご参加ください。