
「SRHR(性と生殖に関する健康と権利)」は、私たち一人ひとりが、自分の身体や人生について自分で選択し、自分らしく生きるための大切な権利です。
では、日本ではSRHRはどこまで保障されているのでしょうか。そして、国際的な人権基準から見た日本のSRHRはをどのような状況にあるのでしょうか。
一つの象徴的な出来事が、2024年10月、女性差別撤廃委員会(CEDAW)による第9回日本政府審査での「建設的対話」です。
この対話の中で、 ある委員は、日本が人工妊娠中絶を受ける女性に配偶者の同意を義務付けている世界でも数少ない国の一つであり、G7では唯一であることに触れ、「そのような要件を維持していることは、極めて異例に思われる」と指摘し、これまでの勧告を真摯に検討するよう日本政府に求めました。
実は、 2016年のCEDAWの日本政府審査でも配偶者同意要件の撤廃が勧告されていました。 それにもかかわらず、SRHRの侵害を解決するための進展がなかったことが、改めて示されたのです。
こうした日本のSRHRをめぐる現状を、国際人権の視点から知り、考えるために作成したのが『国際人権基準に基づくSRHRハンドブック』です。
本冊子では、日本においてすべての人のSRHRが尊重・擁護され、誰もが自分らしい人生を歩める社会の実現に向けて、国際人権の観点から活用できる知識やツールを紹介しています。
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国際人権条約の仕組みや、CEDAWはじめこどもの権利委員会、障害者権利委員会など人権条約機関などから日本に繰り返し示されてきた勧告を紹介しながら、中絶、避妊、包括的性教育、性暴力、多様な性、障害のある人や移民・外国にルーツを持つ人のSRHRなど、幅広いテーマを取り上げています。
さらに、包括的性教育をめぐる国内の取り組みや、「No Means No」から「Yes Means Yes」へと変化する性的同意の考え方など、国際的な動きと日本社会の課題を具体的に知ることができます。
本冊子は、政策、教育、医療、報道、地域活動など、それぞれの立場からRHRについて理解を深め、これから何ができるのかを考えたい方にも活用いただけるハンドブックです。
子どもや若者、高齢者、女性、男性、多様な性を生きる人々、障害のある人々、移住者や外国ルーツの人々など、あらゆる人がSRHRを享受できる社会の実現に向けて。
そして、誰もが、自分らしく、自分の性と身体を生きていくために。
まずは、この一冊から、国際人権基準から見た日本のSRHRについて知ってみませんか。
- Author

JOICFP
ジョイセフは、すべての人びとが、セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利:SRH/R)をはじめ、自らの健康を享受し、尊厳と平等のもとに自己実現できる世界をめざします








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