国際女性デー2023|3月は女性の健康と権利のために
― 生まれた国、暮らす地域によって命の格差があるこの不公平な世の中を変えたい
― 国際女性デーは、女性のSRHRのためにアクションを起こす日
毎年3月8日は国際女性デー。ジョイセフが年間でもっとも大切にしている記念日です。

©Miki Tokairin / JOICFP
起源は今から100年以上も前の20世紀のはじめ(1904年)に、「女性に男性と同じ権利を与えよ」と求める声が世界各国で高まり続けたことにさかのぼります。
1977年の国連総会で正式に「女性の権利と国際平和を祝う日=国際女性デー」と定められてから、世界各地でこの記念日に催しが開催されるようになりました。
ジョイセフは、3月8日国際女性デーを日本国内でも広め、女性のエンパワーメントをみんなで応援する気運を高めようと、この日に際してメッセージを発信したり、勉強会やイベントを開催したり、新規プロジェクトを始動したり、多岐にわたってアクションを起こしてきました。
なぜ「女性」の日なのか?

©Miki Tokairin / JOICFP
女の子や女性が、いまだに女性であるという理由だけで、排除され、差別され、基本的人権であるセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR:性と生殖に関する健康と権利)を奪われ、命を落としたり、健康を害したりしているからです。
ジョイセフが活動する国をはじめ、多くの開発途上国では、女性の約半数が、自分自身の身体に関わるパートナーとの性交渉、避妊薬・避妊具の利用、ヘルスケアについて、自分で決めることができません。
※世界人口白書2021
COVID‐19のパンデミックで感染症対策がより重視されたことでもあり、開発途上国では妊産婦死亡や死産が増加した事例や、女性への暴力や性的搾取、児童婚や女性性器切除(FGM)という有害な慣習も増えていると報告されています。
生まれた国、暮らす地域によって命の格差がある
この不公平な世の中を変えたい

©Miki Tokairin / JOICFP
2023年国際女性デーに掲げられた国際的なキャンペーンテーマは、#EmbraceEquity〜「公平」を受け入れる、です。
多様性(Diversity)、包括性(Inclusion)と並んで、今ビジネスの世界で注目されている言葉のなかに公平性(Equity)があります。
平等と違い、公平とは、個人の事情にも目を向けて、すべての人が「成功」や「得たいこと・もの」にアクセスできるようにすること。年齢、人種、性別、国籍、言語など、人と人との間の壁を取り払うこと。 一人ひとりがどこにいてもどんな事情があっても自分らしさを発揮し、個々の能力やスキルを開花できるようにすること、を意味します。
生まれた国や、暮らす地域によって女性の命や健康に格差がある不公平な現実を私たちは受け止めなければなりません。

©Miki Tokairin / JOICFP
国際女性デーは、不公平な社会に警告を鳴らす日。世界のどこかでSRHRを奪われている女性に思いを馳せ、彼女たちを応援する日にしたい!
そんな願いを込めて、ジョイセフは2016年から毎年3月に「ホワイトリボンラン」を開催しています。
ホワイトリボンラン2023は、収益の全額を寄付にし、西アフリカのガーナ共和国の10代の女の子の意図しない妊娠を防ぎ、命と健康を守ります。
国際女性デーは、女性のSRHRのためにアクションを起こす日
ジョイセフは、国際女性デーを日本国内でも認知普及し、女性のSRHRのための支援を拡大しようと、毎年3月に、ウェブやSNSを通じて不特定多数にメッセージを発信したり、勉強会やイベントを開催したり、新規プロジェクトを始動したり、アクションのきっかけをつくることに力を入れてきました。
10年間で14万人以上に愛されてきたチャリティーピンキーリングをはじめ、ホワイトリボンラン、I LADY.プロジェクト なども、すべて「女性」「健康」「エンパワーメント」という共通のテーマで、国際女性デーに生まれています。
近年は、国際女性デーの知名度も上がり、さまざまなイベントや企画が行われるようになり、ジョイセフも企業や他団体との連携、取材を受ける機会が増えてきました。
女性の健康週間からはじまる3月は「ホワイトリボン月間」に
WHITE RIBBON(ホワイトリボン)は、すべての女性の健康と権利を支援する世界共通のシンボル。ジョイセフは、すべての女性が、自分の意思で自らの健康と幸せな人生を選択できるよう、ホワイトリボン運動を展開してきました。
3月は、厚生労働省が提唱する「女性の健康週間」(毎年3月1日~8日)から始まります。そして国際女性デーに際してジョイセフが開催する「ホワイトリボンラン」、そして翌週に続く「名古屋ウィメンズマラソン」、さらに翌週の「渋谷・表参道Women’s Run」、といった女性のための、女性が主役の大きなマラソン大会やイベントが開催されます。
走る女性たちは、自身の健康維持・向上を意識し、日々努力をしています。
10月には乳がんの正しい知識や早期発見・早期治療の大切さを伝えるピンクリボン月間があるように、全国の女性が自ら健康アクションを起こす3月を、ジョイセフは女性の健康と権利の大切さを伝える「ホワイトリボン月間」として提唱します。
走ろう。自分のために。誰かのために。
ホワイトリボンランから生まれたこのスローガンを、3月のホワイトリボン月間にアクションを起こすすべての人に届けられたら…。
2023年の国際女性デーは、「ホワイトリボンラン」「名古屋ウィメンズマラソン」「渋谷・表参道Women’s Run」の3つの大会が連帯します
毎年3月に女性の健康とエンパワーを祈念して開催される3つのランニング大会「ホワイトリボンラン(3月1日~31日)」「名古屋ウィメンズマラソン(3月12日)」「渋谷・表参道Women’s Run(3月19日)」。
総勢3万5000人以上のランナーが、【#国際女性デー2023 WHITE RIBBON 】パワーステッカーでつながります。
5種のメッセージがデザインされたパワーステッカーを胸や腕などそれぞれ好きな場所に貼り付けて走って生まれる連帯感で、ホワイトリボン月間を盛り上げます。大会にエントリーしていない方にも、今からできるアクションを共有します。
ホワイトリボンアクションが連鎖するムーブメントを一緒に起こしませんか。
今すぐアクション 国際女性デーにできること
①ホワイトリボンを身につける
Tシャツ(ホワイトリボンTシャツ)
メッセージステッカー(パワーステッカー)
ピンバッジ(ホワイトリボンブートニエール)
②女性のSRHR支援に寄付
ランドセル寄付(思い出のランドセルギフト)
継続寄付(マンスリーサポーター:ジョイセフフレンズ)
③知る・シェアする
世界の女性の現状について知る(ジョイセフWEBサイト)
ハッシュタグ(#ホワイトリボンラン2023)を使ってSNSでシェアして広める