【4月2日 岩手県】ジョイセフスタッフの現地レポート

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2011.4.2

4月2日(土)岩手県から第二報が届きました。


朝7時に、4人の助産師さんと一緒に陸の孤島と言われる「山田町」へ向かいました。
3台の車(ジョイセフのワゴン他2台の乗用車)に目いっぱい支援物資を詰め込んで、盛岡市から3時間ほど車を走らせました。

山田町では、工事の車両が入り、瓦礫の撤去が大規模に行われていましたが、いまだに言葉にならない程の惨状でした。母子が避難しているという幼稚園や保育園の避難所など3カ所を回り、車の中にあるすべての物資を配付し、さまざまな話を聴きました。
現地は瓦礫の撤去などで粉塵が舞っていて、マスクが欠かせません。
また避難所ではいまだに気温も低く、感染症の発生が懸念されるなど、衛生面の問題が出ていました。
山田町の避難所で乳児や幼児のいるようなお母さんの中には、日中に避難所を出て内地の親戚や知人の家に身を寄せる人や、片づけなどに行く人が多いようです。

下の写真は訪問場所のひとつ、保育園の園庭から撮りました。

保育園は高台にあるため、保育園から上の地域は物理的な被害はありません。ライフラインに関しては、水道がまだ復旧していないため、配水車が来ていましたが、「やっと数日前に電気が通って嬉しかった」と口々に話してくれました。
保育園から下の地域は津波でほぼ壊滅状態になってしまいました。

津波は保育園に上る坂の途中まで達して、さらに夜には火災が起きました。近くの駅のホームで撮ったこちらの写真でわかるように、津波でボロボロな上に、火災で焼かれていました。

こんな状況でも、お話を伺った先生や子ども達の方が私たちより元気にしていました。この地域の女性たちは我慢強く、おそらく必要なものがあっても自分から強くは望まず、無い状況の中でなんとかしてしまうのではないかという印象を受けました。