福島県からのレポート(2011年4月15日)

  • 東北の女性支援
  • レポート

2011.4.18

女性と妊産婦さんへの支援物資が、3月31日に福島県会津若松市に到着し、会津若松ブロックの助産師メンバー25名が地域の女性(妊産婦)に配付しています。

福島県いわき市に住民票があり、自主避難先で出産されたお母さん(30歳)の声

出産予定日の一週間前に、妊娠が成立した時から妊婦健診を受けていた病院より、外来診療と出産の受け入れができないので他の施設へ行くように、と伝えられました。初めての出産であり、言葉で言い表せないくらい不安でいっぱいになりました。夫婦で子どもが生まれてくるのを喜び楽しみにしていた矢先の事でした。

急いで親戚やインターネットなどで情報を集め、放射能の問題のない会津若松市にある会津中央病院で受け入れてもらうことができました。そして、3月23日無事に男の子を出産しました。名前は太希(たいき)とつけました。元気に育って欲しいと願っています。知人もいない知らない土地で、病院長先生はじめスタッフの皆様には親切にして頂きました。まだ退院後の居場所が決まっておらず入院させてもらっています。

これからの生活について混乱し不安を感じている中、ジョイセフからの支援物資、オムツ、哺乳瓶、おしりふき、肌着、赤ちゃん用スキンケア用品その他たくさんの品々を、日本助産師会の方から病室に届けて頂きました。品物不足だったので、大変助かりました。本当に感謝しております。現在は心の安定を取り戻し、少し落ち着くことができました。
出産を終え、母親となり、強く思うことは、子育ては安心して育てられる安全な環境がいかに重要かということです。私はくじけずしっかり子どもを守り育てていこうと思います。