母子保健活動

2011年7月7日

  • 活動レポート
  • ザンビア

18歳で結婚し3人の娘がいる26歳のバブラさんは、男の子が欲しい、でも多くても4人まで。27歳のフォロコさんは保健推進員の広報教育活動を聞いてから、子どもの出産間隔をあけて6人目まで欲しいという。以前、女性たちが12人くらいまで子どもを産んでいた子だくさんのマサイティ郡の農村では、バブラさんたちのような新しい考え方を持つ女性たちが徐々に増えてきた。

東京都の3倍の面積を有するマサイティ郡には、広大な土地に12万人の住民が点在しているが、医師はたった1人、助産師は12人しかいない。そこで、この地域の妊産婦や乳児の高い死亡率を下げるために、ジョイセフは現地のNGOであるザンビア家族計画協会(PPAZ)と、住民に直接啓発活動を行う多くの保健推進員を養成してきた。研修を受けた保健推進員は助産師たちと協力し、産前産後健診や乳児健診に関する母子保健活動の情報、エイズに関する知識や母子感染の予防などについて、紙芝居、歌や踊りをまじえた寸劇の方法による広報活動を実施している。

女性たちは保健推進員の楽しい広報教育活動を通じて、保健に関する意識が次第に変わってきたが、現実には多くの課題を抱えていた。健診会場の保健施設が遠くて2~3時間以上歩かなければならないこと。また保健施設では無料で出産介助を受けられるが、出産時に使うゴム手袋や消毒液の他に生まれる赤ちゃん用の衣類などを事前に用意しなければならない。自給自足の農作物で生活している女性たちは現金収入がほとんどないために、保健施設へ行く手段がなく、やむなく不衛生な自宅で出産し、地域の人々による安全でない出産介助で命を落とすケースが少なくない。
一人でも多くの妊婦の命を救うためには、女性たちの収入づくりの仕組みや保健意識の向上が必要であることはもちろんのこと、医療従事者や簡易保健所の充実化をはかりながら、女性たちが健診や出産の介助を受けられる簡易保健所に出かけるきっかけづくりも必要であろう。
ジョイセフは、このように保健推進員を育成しながら地域住民の意識の変革、行動変容を目指し、必要な人が必要なときに家族計画や妊娠・出産に関するサービスが受けられるよう、サポートしています。

↑

寄付する

×閉じる