日本、そして世界中によりよい「あした」を

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2011.8.3


ジョイセフが目指していることは途上国の妊産婦と女性の命と健康を守ること。でも、今年の3.11以降ジョイセフは、「世界中の妊産婦と女性の命と健康を守る」活動もしていると説明しています。それは日本を含めたからです。
今回は世界中の妊産婦さんの命と健康を守るための大きな活動を2つ、ご報告いたします。その1つは東日本大震災で被災された産婦さんに対する義援金の支給を開始したこと、そしてもう1つは、ザンビアで妊産婦さんたちのためのマタニティハウスが完成したことです。

「ケショ」の支給を開始

ジョイセフは岩手・宮城・福島で被災された方のうち、2011年3月1日から2011年12月31日までに出産された産婦さんに対する義援金「ケショ」の支給を2011年7月1日から開始しました。東日本大震災発生から5月31日までにジョイセフに寄せられた義援金は約4千万円となりました。これに企業から頂く支援金の一部も加え、ジョイセフは義援金「ケショ」を支給していきます。
配分する義援金は1人あたり50000円で、産婦さんにジョイセフから直接送金することになっています。現場で休みなく働いている行政の方たちの手を煩わすことなく、透明性や公平性を確保し、しかも産婦さんに直接お渡ししたい、その思いで関係者のご意見を伺いながら、支給システムや申請書類などを整えてきました。義援金の資金が終了した場合には、早めに配分を終了することもあり得ますが、なるべく期限まで続けて支給したいと思っています。この「ケショ」の詳細については
http://www.joicfp.or.jp/jp/tohoku_earth_quake/tohoku_how/kesho/
をご参照ください。

この義援金をジョイセフが「ケショ」と名付けた理由は、2つあります。まず、この義援金は日本国内だけでなく、海外の、それも途上国を含む多くの友人たちが送ってくれたものです。この世界中の友人たちの思いを表現したかったことと、もう1つはジョイセフの創立以来の目的である途上国の妊産婦や女性たちへの思いを込めたかったことです。「ケショ」とはアフリカで使われている言語、スワヒリ語で、「あした」を意味します。被災された妊産婦さんたちをはじめ、世界中の妊産婦と女性により良い「あした」が訪れることを願ってこの名前が付けられました。

マタニティハウスの完成

2つ目のご報告は、アフリカのザンビア共和国コッパーベルト州フィワレ地区の妊産婦さんたちに、安全なお産の環境を確保するためのマタニティハウスが完成したことです。このマタニティハウスの建設には日本の国内のジョイセフフレンズの支援、そして「MODE for Charity 2010」で集められた資金が活用されています。出産までの時間をゆったり過ごすことができるよう、クリニックのすぐ裏に建てられた、素敵なマタニティハウス。ジョイセフの心強きサポーターである建築家の遠藤幹子さんの全面的なご協力を得て、完成しました。
世界中の妊産婦と女性の命と健康が守られる日が来ることを願いながらジョイセフ一同今日も働きます。