AI TOMINAGA IN ZAMBIA

  • レポート

2011.12.12

AI TOMINAGA IN ZAMBIA

ザンビアのマサイティ郡にあるジョイセフが支援するクリニックで、産前健診に来た妊婦さんのおなかにトラウベを当てている冨永さん

東京都内で開かれた報告会で、ザンビア視察報告をする冨永さん。スライド写真を見せながら報告を行った

16歳で赤ちゃんを産んだ母親へのインタビューで訪れた村にて

MODE for Charity 2010 にて (C)Yuji Sato

「モードは人を救えるか」
「答えは、『YES』です」
と、MODE for Charity 2010イベントが終わった2010年5月、冨永愛さんはテレビカメラの前で語りました。
それから半年後の11月、ジョイセフと一緒に、アフリカのザンビアを訪ねました。

目的はMODE for Charity 2010の支援先であるザンビアの妊産婦が直面する現実を知り、それを日本に伝えること。年に、世界で約36万人もの女性が妊娠や出産が原因で命を失っている。特に死亡率が高いのが、サハラ以南の国々。ザンビアもその一つ。原因は、圧倒的な医師・病院の不足や若すぎる妊娠や多産など、女性をとりまく過酷な現実。

自分自身が1児の母でもあり、女性と子どもの福祉のためにチャリティ活動を続けてきた冨永愛さんは、ジョイセフの支援活動報告会に参加した直後に、「MODE for Charityの親善大使をやるからには、私もアフリカに行き、この目で支援がきちんと届いているのかどうか見届けたい」と熱望しました。
毎週日曜日の朝、ラジオのパーソナリティを務める冨永さんは、日本を離れることが許されるのは最長でも6日間。強行スケジュールの中、ザンビアを訪れました。広大な農村を旅する中で、冨永さんは女性が置かれている現状を目の当たりにしました。重労働をしながら、妊娠出産を繰り返さざるを得ない女性たち。親が求めるがままに10代半ばで早婚、結婚後は姑や夫に従うのが常な女性たち。村から一番近い医療施設まで徒歩で半日以上かかるため自宅で出産し、大量出血や感染症で多くの女性と赤ちゃんが命を落としている現状を視察。

「冨永さんのザンビア視察は、NHK BS1とファッション雑誌VOGUEで紹介され、大きな反響がありました。
NHK BS1では、「BS特集:アフリカの母を守れ」というタイトルで12月25日22時より、1月3日14時より(再放送)で約50分間放送されました。ファッション雑誌VOGUE2月号(12月23日発売)では、4ページに渡り冨永さんがザンビアで企画した青空ファッションショーや診療所の視察の様子が紹介されています。

2011年ジョイセフは、アンバサダー冨永愛さんと一緒に、途上国の妊産婦と女性の現状を広く日本に伝え、支援の輪を広げていきます!

Q1 冨永さんがジョイセフを知ったきっかけは?

MODE for charity 2010の親善大使を務めさせていただいたのが、ジョイセフを知るきっかけでした。ジョイセフが主催する支援活動報告会では、世界の妊産婦の現状を知りました。
自分がとても恵まれていることに気づかされ、同時に彼女たちのために何かをしないといけないと思い、私はザンビアに行きました。そこの女性たちは選択肢がない。レイプされ、HIVになってしまう可能性も高い、自分を守るすべがないのだと感じました。
結婚して、妊娠して、どこで産むのかも自分では選べない。ここでは女はただセックスを受け入れ毎年のように子どもを産み、働かされて死んでいくだけなのだろうか?私は、彼女たちに自分を守るすべを伝えてあげなければならないと思いました。
お金だけあげて、支援してあげましたというのではなんの手助けにもならない。彼ら自身が、自分の手で生きていくすべを学べるように、手助けをする活動をしていかなければならないと強く感じています。

Q2 今後のアクション、ジョイセフのアンバサダーになって抱負は?

できるだけ多くの人にこの現状を知ってもらいたいです。私がテレビやトークショーなどでお話しさせていただくこともできるでしょうし、また現地を訪れて、直接肌で感じたことを皆さんに伝えていきたいと思っています。みなさんには、寄付をしていただきたいのはやまやまですが、同時に自分たちがとても恵まれているということを知ってもらいたい。不景気等、いろいろ言われていますが、毎晩布団で寝られるだけでも幸せなこと、そして改めて自分の幸せを噛み締めながら暮らしてもらいたい。幸せを感じてもらいたいと思います。

Q3 ジョイセフフレンズへ伝えたいことは?

いつもジョイセフを支援していただきありがとうございます。私もジョイセフフレンズの一人。私がジョイセフと出会い、日本からできることをしたいと、まず最初にはじめたことが「ジョイセフフレンズ」への参加でした。日本からの支援は日本のNGOジョイセフによって届けられ、途上国の女性たち(フレンズ)が私たち日本のフレンズの支えを必要としています。私が現地を訪れたときもそうでしたが、遠く離れた彼女たち、そして子どもたち、そして父親、多くの人たちが感謝していました。私たちの心は届いています。彼女たちがより安全な妊婦生活と、出産を迎えられるように、これからも末長いご協力をよろしくお願いいたします。

被災地の方への応援メッセージ

東北大震災の被災者の皆様、心からお悔やみとお見舞い申し上げます。
終日流れている皆さんの状況を見ていて、毎日心が締め付けられるような思いをしています。

そんな中、私がアンバサダーを務めているこのJOICFPで、募金活動が始まりました。
被災された多くの女性、妊産婦の方々を助けたい!JOICFPスタッフ一同の気持ちがこもっています。
こんな時だからこそ、励まし合い、助け合う事が一番大事です。

是非、皆さんの心を届けて下さい。

One for Everyone, Everyone for one

2011年3月15日
冨永 愛 (ジョイセフ アンバサダー)

EXHIBITION 「I,Tominaga」開催



会期:2011年7月1日(金)~7月18日(月)11時~20時