リフレッシュ・ママクラス、宮城県でも

2013.7.8

  • 東北の女性支援
  • レポート

リフレッシュママクラス

自治医科大学名誉教授の髙村寿子先生と公益社団法人母子保健推進会議とともに、東日本大震災の被災3県で実施しているリフレッシュ・ママクラスの開講が、宮城県の沿岸地域の各市町村でも始まりました。未就学児を抱える母親たちを対象に市町村の保健センターなどで実施しています。

6月、宮城県の牡鹿郡女川町で実施したクラスには、近隣の市町村の保健師さん、助産師さん、行政の母子保健担当の方々も多数参加していました。

「先日開催されたリフレッシュ・ママクラスに参加できなかったママたちにも、もう一度参加できる機会を作りたいので、私自身がファシリテーターになれれば…」と塩釜の保健師さん。
「南三陸町でもリフレッシュ・ママクラスを開講したいから、今日は、学びに来ました」と公立志津川病院勤務の助産師さん。

地元の母親たちのメンタルヘルスの悪化や幼児虐待等を未然に防ぎたいと、地元関係者の強い姿勢をここでも感じました。

女川町のクラスでは、
「津波で浸水し半壊した自宅をやっとリフォームし家族で再出発、と思ったら、『そこは住めない区域だから2年後までに引っ越してほしい』、と警告され、途方に暮れていた。自宅訪問に来てくれた保健師さんに相談したら、このクラスを紹介してくれて…」と涙ながらに語った母親も。
母親たちの多くは、震災から3年経った今だからこそ出てきた新たな課題を抱えていました。避難所生活→仮設住宅→親族との同居生活→自宅(借用)。と刻々と住環境が変わっていく中でストレスを抱えながら、子育てを続けている母親たちもいます。地域によって母親たちの状況もさまざまです。まだまだ継続的な地域ごとの心的支援が必要です。
引き続き皆さまのご理解、ご支援をどうかよろしくお願いいたします。

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