フィリピン被災女性・妊産婦支援 活動情報

  • レポート

2013.11.8

最新情報 第5号(2013年12月18日)

11月8日(金)、観測史上最大級の台風30号(ハイエン)による被害は、フィリピン国内の広大な地域に甚大な被害をもたらしました。被災者数1410万人、死者6069人、行方不明1779人、負傷者2万6233人、家屋倒壊120万戸、国内避難民は413万人、381カ所の避難センターと仮設シェルターに退避した住民10万1527人、親戚や友人の家に宿泊している退避者399万3753人(OCHA:United Nations Office for the Coordination of Humanitarian Affairs 国連人道問題調整事務所、2013年12月16日現在)。

被災地の病院や保健所は破壊され、多くの医薬品や医療備品が消失しました。この緊急事態に対応するには、被災者の命と健康を守る活動が最優先です。被災地では、被災者への保健医療ケアがいまだに圧倒的に不足しています。

被災地はレイテ島、サマール等、セブ島、ネグロス島、パナイ島など複数の島々にわたり、地理的に非常に大きく広がっています。現在、レイテ島、サマール島、パナイ島の沖合の小さな島々への支援が届いていません。レイテ島のタクロバン市と比較して、レイテ西部地域への支援強化が必要です。

このような状況で、ジョイセフはフィリピン家族計画協会(FPOP: Family Planning Association of the Philippines、IPPF加盟)の緊急救援活動方針を共有し支援しています。FPOPは全国に29支部を有し、被災地6カ所に緊急オペレーションセンターを設立し、支援が最も届きにくい被災地の女性、妊産婦、新生児を対象に支援を行っています。FPOPは、ミニマム・イニシャル・サービス・パッケージ(MISP:リプロダクティブヘルス必須アイテム)を購入し、被災した6万人以上の妊産婦と授乳中の女性に配付しています。このMISPは妊産婦と授乳中の女性に優先的に提供され、緊急時の新生児と妊産婦の死亡と病気を予防することができます。被災地では、女性への暴力、HIV・性感染症の予防にも十分な注意が必要です。

FPOPはリプロダクティブヘルス医療チーム(RHMM: Reproductive Health Medical Mssion)派遣活動を一層強化し、今後6カ月間で200以上のRHMMを被災地に派遣する計画です。FPOP医療チームは、国内外の医療チームとも連携し活動を行っています。これらの連携活動によりカピス州、イロイロ州、レイテ州、東サマール州のリプロダクティブヘルス医療チームは、2120人の妊産婦に対して産前産後の健康診断と家族計画サービスを提供しました。レイテ州では、今後3カ月間で1300件の出産に伴う合併症に対応する必要があります。

先週の時点では、被災自治体で181の医療チーム(国内116チーム、海外65チーム)が活動しましたが、現在は240の医療チームに増えました。来年1月下旬から被災地には雨期が到来するため、被災者の健康を守り、また支援物資等にも被害が及ばないようする緊急対応策が必要です。

被災地には360万人の妊娠可能年齢の女性と少女がいます。その内、26万人の女性がが妊娠中で、17万3千人が授乳中です。毎月、4300件の出産と妊娠について合併症が起きると危惧されています。
被災地の1万2千人の子どもたち(6カ月~59カ月)が急性重度栄養障害と推計されています。今後6カ月間で、10万500人の新生児・乳幼児(ゼロ歳~23カ月)と妊婦に対して栄養改善を行う計画です。

優先度が高い栄養指導活動は、以下の3つです。

1) 被災地の25万人の妊婦と介護士に対して栄養指導を行い、乳幼児の栄養障害を防止する。
2) 被災地の14万5千人の子どもに対して、補助的な食事を提供し栄養障害を防止する。
3) 被災地の2万7千人の急性重度栄養障害の子どもに対して治療を行う。

被災地では下痢症の報告が増えています。レイテとオルモク地域では、ロタウイルス下痢症(白色便性下痢症)が発生しました。ロタウイルスは感染力が強く、乳幼児が感染すると激しい嘔吐と、下痢を起こし脱水症状になります。重篤な新生児や乳児は死亡するケースが多くあります。口から感染を起こすことも多く、感染予防には手洗いが重要です。医療従事者は、患者の嘔吐物や糞便を処理する時のみでなく、患者の処置や診察時に接触感染予防策を講じる必要があります。

感染症の防止には、被災地の住民の適切な糞便処理が不可欠です。被災した1491自治体の内、177自治体にいる国内避難民が利用する公衆トイレが慢性的に不足しています。東ビサヤス州の43カ所の避難センターには公衆トイレがありません。公衆トイレがあっても20人以上がひとつのトイレを使う比率です。また、163カ所の野営キャンプには、男女を区別した沐浴の施設がありません。レイテ島では、24件の破傷風が疑われる症状が発生しました。被災地では、住民の生活環境の悪化により、高血圧、ぜんそく等の非感染症の症状も増えています。

情報第4号(2013年12月13日)

11月8日(金)、観測史上最大級の台風30号(ハイエン)による被害は、フィリピン国内の広大な地域に甚大な被害をもたらしました。被災者数1400万人、死者5924人、行方不明1779人、負傷者26,233人、家屋倒壊120万戸、国内避難民は413万人、385カ所の避難センターに退避した住民94,310人(OCHA:United Nations Office for the Coordination of Humanitarian Affairs 国連人道問題調整事務所、2013年12月13日現在)に及んでいます。被災地の病院や保健所は破壊され、多くの医薬品や医療備品が消失しました。この緊急事態に対応するには、被災者の命と健康を守る活動が最優先です。被災地では、被災者への保健医療ケアが圧倒的に不足している状態が続いています。
被災地には360万人の妊娠可能年齢の女性と少女がいます。その内、26万人の女性が妊娠中で、17万3千人が授乳中です。
毎月、4300件の出産と妊娠について合併症が起きると危惧されています。被災地の1万2千人の子どもたち(6カ月~59カ月)が急性重度栄養障害と推計されています。今後6カ月間で、100,500人の新生児・乳幼児(ゼロ歳~23カ月)と妊婦に対して栄養改善を行う計画です。

被災地はレイテ島、サモール等、セブ島、ネグロス島、パナイ島など複数の島々にわたり、地理的に非常に大きく広がっています。そのため、ジョイセフはフィリピン家族計画協会(FPOP: Family Planning Association of the Philippines、IPPF加盟)の緊急救援活動方針を共有し支援しています。FPOPは全国に29支部を有し、被災地6カ所に緊急オペレーションセンターを設立し、支援が最も届きにくい被災地の女性、妊産婦、新生児を対象に支援を行っています。現在、25被災自治体で181の医療チーム(国内116チーム、海外65チーム)が活動しています。
FPOPはリプロダクティブヘルス医療チーム(RHMM: Reproductive Health Medical Mssion)派遣活動を一層強化し、今後6カ月間で200以上のRHMMを被災地に派遣する計画です。FPOP医療チームは、国内外の医療チームとも連携し活動を行っています。

FPOPは、ミニマム・イニシャル・サービス・パッケージ(MISP:リプロダクティブヘルス必須アイテム)を購入し、被災した6万人以上の妊産婦と授乳中の女性に配付を開始しました。このMISPは妊産婦と授乳中の女性に優先的に提供され、緊急時の新生児と妊産婦の死亡と病気を予防することができます。被災地では、女性への暴力、HIV・性感染症の予防にも十分な注意が必要です。

情報第3号(2013年12月3日)

11月8日(金)、観測史上最大級の台風30号(ハイエン)による被害は、今なお拡大しています。フィリピン国内の広大な地域に甚大な被害をもたらしました。被災者数1490万人、死者5600人以上、行方不明1761人、負傷者26,233人、家屋倒壊120万戸、国内避難民は413万人、1031カ所の避難センターに退避した住民204,131人( OCHA:United Nations Office for the Coordination of Humanitarian Affairs )国連人道問題調整事務所、2013年12月3日現在)に及んでいます。被災地の病院や保健所は破壊され、多くの医薬品や医療備品が消失しました。この緊急事態に対応するには、被災者の命と健康を守る活動が最優先です。被災地では、被災者への保健医療ケアが圧倒的に不足している状態が続いています。

被災地はレイテ島、サモール等、セブ島、ネグロス島、パナイ島など複数の島々にわたり、地理的に非常に大きく広がっています。そのため、ジョイセフはフィリピン家族計画協会(FPOP: Family Planning Association of the Philippines、IPPF加盟)の緊急救援活動方針を共有し支援を行います。FPOPは全国に29支部を有し、被災地6カ所に緊急オペレーションセンターを設立し、支援が最も届きにくい被災地の女性、妊産婦、新生児を対象に支援を行います。被災地には360万人の妊娠可能年齢の女性と少女がいます。その内、26万人の女性がが妊娠中で、17万3千人が授乳中です。
毎月、4300件の出産と妊娠について合併症が起きると危惧されています。

FPOPは、ミニマム・イニシャル・サービス・パッケージ(MISP:リプロダクティブヘルス必須アイテム)を購入し、被災した6万人以上の妊産婦と授乳中の女性に配付を開始しました。このMISPは妊産婦と授乳中の女性に優先的に提供され、緊急時の新生児と妊産婦の死亡と病気を予防することができます。被災地では、女性への暴力、HIV・性感染症の予防にも十分な注意が必要です。

情報第2号(2013年11月29日)

11月8日(金)、観測史上最大級の台風30号(ハイエン)はフィリピン国内の広大な地域に甚大な被害をもたらしました。被災者数1416万人、死者5240人、行方不明1613人、負傷者2600人、家屋倒壊110万戸、国内避難民は354万人(OCHA:United Nations Office for the Coordination of Humanitarian Affairs 国連人道問題調整事務所、2013年11月27日現在)に及んでいます。被災地の病院や保健所は破壊され、多くの医薬品や医療備品が消失しました。この緊急事態に対応するには、被災者の命と健康を守る活動が最優先です。被災地では、被災者への保健医療ケアが圧倒的に不足している状態が続いています。

被災地はレイテ島、サモール等、セブ島、ネグロス島、パナイ島など複数の島々にわたり、地理的に非常に大きく広がっています。そのため、ジョイセフはフィリピン家族計画協会(FPOP: Family Planning Association of the Philippines、IPPF加盟団体)の緊急救援活動方針を共有し支援を行います。FPOPは全国に29支部を有し、被災地6カ所に緊急オペレーションセンターを設立し、支援が最も届きにくい被災地の女性、妊産婦、新生児を対象に支援を行います。

FPOPは、ミニマム・イニシャル・サービス・パッケージ(MISP:リプロダクティブヘルス必須アイテム)を購入し、被災した6万人以上の妊産婦と授乳中の女性に配付を開始しました。このMISPは妊産婦と授乳中の女性に優先的に提供され、緊急時の新生児と妊産婦の死亡と病気を予防することができます。被災地では、女性への暴力、HIV・性感染症の予防にも十分な注意が必要です。