新聞記事でみるザンビアのワンストップサービスサイト開所式

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2015.9.16

1000人近くの村人が参加して、妊産婦と乳幼児の健康改善の拠点の開所式が行われました

2014年9月3日、1000人近くの村人が参加して、妊産婦と乳幼児の健康改善の拠点の開所式が行われました。コッパーベルト州のムタバ地区では、政府の高官や日本大使などが一堂に会し、みなで祝って、歓喜に包まれた式典でした。ジョイセフからはジョイセフフレンズの皆さんも含めて7名が参加し、村人を激励しました。

今回のサイトには、マタニティハウス(出産待機ハウス)、母子保健棟(分娩棟)、助産師の居住棟、そしてユースセンターの建設群です。

もちろん一番喜んだのは村の女性たちだと思います。安全な分娩を確保できる施設や態勢が整ってきているからです。また今回はユース(若者)センターも建設され、ピアエデュケーターとしての若者の新たな拠点も併設されました。

これからは保健省と協力して、村の代表で構成される運営委員会(全12名)が中心となって運営管理に当たります。そのためのワークショップも開所式直後に開催され、早速運営委員会による維持管理や予算獲得のための真剣な計画づくりが行われました。また、保健省も当センターに救急車の配置を決め、近々レファラル病院への緊急患者の搬送も可能となります。

(現地の新聞記事でも、その喜びが伝えられていますので本稿でご紹介します。)
自宅分娩から施設分娩への移行だけでなく、マタニティハウスは出産2週間前から滞在し、分娩の日を迎えることができる施設で、今まで何十キロも歩いていたのを、相当出産環境を改善することができます。それが村の女性たちの安全な分娩に対する安心感につながっています。

今回の施設を含め、マサイティ郡では全部で3棟が完成したことになります。フィワレ地区、ムコルウェ地区、そして今回のムタバ地区です。来年からはとなりのムポングウェ郡に2カ所のサイトの開所を予定しています。

ムタバ地区保健センターに完成した附属施設が、ザンビアでの妊産婦・新生児保健事業やワンストップサービスサイトとして、また、ユースセンターの活動の多方面にわたるモデル事業として注目されています。

(2015年9月、ザンビアにて、鈴木良一)

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