4月27日  性や人権について考えるユース・トークセッションを開催

2016.5.2

  • レポート
  • アフガニスタン

ジョイセフは、2016年4月27日夕、東京・原宿でユース・トークセッション「世界と日本のユースが語る性、平等、権利」を開催しました。参加したのは、高校生や大学生を中心に、約40人です。
登壇者は、ナミビアで若者へのセクシュアル・リプロダクティブヘルス/ライツ(SRHR)啓発活動をしている「ユース・アクション・ムーブメント・イン・ナミビア」のヒルカ・グウェダ・アマディラさん、ジェンダーの問題を考えるきっかけづくりをしている「Torch for girls」代表の櫻井彩乃さん(聖心女子大学3年)、性的少数者当事者や支援者などでつくる「創価Rainbow Actions」部長の山崎裕一さん(創価大学3年)の3人で、SRHRを取り巻く日本やナミビアの課題を語りました。

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ヒルカさんはナミビアの高い人工妊娠中絶率やHIV感染率の問題を挙げ、ドラマグループをつくって正しい避妊の知識を教えるなど、大学内外や地域で実施している活動を紹介しました。また、若年出産などによる難産や、性的暴力によって起こる産科的フィスチュラの問題も説明しました。
櫻井さんは、2015年に仙台で開かれた「第3回国連防災世界会議」や、福島の10~20代の女性の聞き取りを元に、原発事故の影響による結婚・妊娠・出産への不安や避難所(特に夜中のトイレ)での性犯罪の恐怖など、彼女たちの率直な思いを代弁しました。櫻井さんは現在、避難生活で役立つ若い女性向けの防災ブックとキットを制作中です。
山崎さんは、LGBT当事者の推定人数(電通の2015年調査でLGBT層に該当する人は7.6%)を冒頭で話し、「LGBTは自分の周りにもいて、普通の人だということを理解してほしい」と訴えました。山崎さんは当事者が安心できる環境を提供するだけでなく、LGBTが受け入れられ、公言できるような環境をつくるために、大学や高校などで積極的に活動しています。
そして、スペシャルゲストとして、ジョイセフオピニオンリーダーのモデル、オードリー亜谷香さんも駆けつけてくれました。オードリーさんは、ネパール地震の被災地を訪ねた経験を元に、当たり前だと思っていたことがいかに恵まれていることかを話しました。
当日は、SRHRに取り組む世界最大級のNGO「国際家族計画連盟(IPPF)」テウォドロス・メレッセ事務局長、IPPF南アジア地域事務局長のアンジャリ・センさん、IPPFアフリカ連合連絡事務所のサム・テラノさんも登壇しました。質問やセッション後の交流も活発でした。SRHRへの理解が広まるよう、ジョイセフは今後も活動します。