3年次のプロジェクト契約署名式が行われました

2017年2月17日

  • 活動レポート
  • ベトナム

  • 2017年2月14日にベトナムの日本大使館で、
    3年次のプロジェクト契約署名式が行われ、梅田邦夫大使とジョイセフ事務局長の勝部まゆみが契約書に署名しました。

     
     
    3年次の実施期間は3月15日から2018年3月14日で、プロジェクト最終年になります。
     
    ジョイセフは今までの2年間に様々な活動を実施してきました。
    指導者研修では、プロジェクト対象地域の省や郡の病院に勤める医師や助産師40名が、村で働く助産師を指導できるように養成しました。この研修を通して、指導者としての自覚や知識が高まっただけではなく、地域を越えた指導者同士の連帯感も生まれました。
     
    医療的な技術や知識だけでなく、女性の人権や尊厳に配慮したケアを行うための意識づくりや、病院内の環境を改善するための手法についても研修を行いました。
     
    村で働く助産師139名に向けては、専門知識や技術を向上させるための研修を行いました。この研修では、医療の知識や技術に加えて、カウンセリングのスキルや、思春期から更年期までの女性の生涯を通した包括的なケア、乳がん・子宮がんのスクリーニング、子宮頸がん予防など新しい内容も含め、幅広い知識や技術について学んでもらいました。研修によって助産師たちは自信をつけることができ、そのことが質のよいサービスの提供へとつながっています。
     
    研修で学んだ技術をより確実に身につけられるよう、モデルを使った演習も取り入れました。
     
    村で行われた出張クリニックでは、約5600人の女性が妊産婦検診や婦人科検診を受けました。「優しく話を聞きながら超音波で丁寧に確認してくれて、前から気になっていたおなかの痛みについても詳しくわかってとても嬉しい」、「些細な疑問にもひとつひとつ答えてくれて、今まで知らなかった産後検診を受ける大切さや正しい母乳の与え方なども知ることができた」という声が挙がっています。
     
    普段、村の保健施設ではしていない超音波検診などが受けられると聞き、朝早くから多くの女性たちが待っていました。
     
    出張クリニックが訪れたうちの24の村では、約1600人の女性に対して健康教育を行いました。この健康教育では、事前に村の女性に聞き取りを行い、彼女たちのニーズを把握し、母子の健康と栄養や家族計画など、ニーズに沿った啓発活動を中心としました。「妊娠中の栄養や、母乳がどんなに大切かを初めてよく理解できた。今日学んだことはどれも役に立つものばかり」といった感想が寄せられました。
     
    村の女性たちは熱心に耳を傾け、積極的に発言や質問をしていました。この健康教育で妊婦検診の大切さを知り、同日に実施された出張クリニックで検診を受ける女性もいました。
     
    署名式では、ジョイセフはこれまで実施してきた活動について紹介しました。
    梅田大使からは、日本政府としてこのプロジェクトを引き続き推進することがベトナムの女性の健康維持や向上に大きく貢献するものであり、これまでの成果をもとに作られるベトナムでのリプロダクティブ・ヘルスサービスのモデルが普及されることと、持続可能な発展を目指した活動を期待しているとのお言葉をいただきました。
     
    最終年も、協力団体のベトナム助産師会と共に、ベトナムの女性たちがよりよいサービスを受け、生涯にわたるリプロダクティブ・ヘルスの向上に貢献するモデルづくりを目指します。

  • 【ベトナムプロジェクト】

    ジョイセフは、2015年3月よりベトナム・フエ市で外務省の日本NGO連携無償資金協力を得てプロジェクトを実施しています。

    このプロジェクトが目指しているのは、妊産婦ケアの質を改善し、女性の生涯にわたる健康を守るため、リプロダクティブ・ヘルスサービス提供の担い手であり、女性の身近な相談者でもある助産師を中心とした、思春期から更年期までの質のよいリプロダクティブ・ヘルスサービス提供のモデルづくりです。
    1年目に設立した女性健康センターでは、質のよいリプロダクティブ・ヘルスサービスを提供すると同時に、併設する研修施設では農村・遠隔地で働く助産師を対象に研修を行い、遠く離れた村の保健施設でもよりよいサービスが届けられるよう、助産師の能力向上を図っています。

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