スタッフ一人ひとりが女性健康センターの顔

  • レポート
  • ベトナム

2017.6.8

女性健康センターのスタッフとプロジェクトマネージャーの天池なほみ(手前左端)

  • ベトナムの女性健康センターと助産師能力の向上プロジェクトで、1年目にフエ省に建設した女性健康センターでは、妊婦健診や婦人科健診を中心のサービスをしています。2年目には、さらなる施設や機材の拡充やスタッフの訓練を行い、健康保険が使える施設として認可を受け、出産のできる施設としての環境を整えてきました。

    そこで、センターに勤めるスタッフに向けて、ジョイセフ事務局長の勝部まゆみより、研修を行いました。
    まず、「クライアントに優しいサービス」について話をしました。
     
    ジョイセフ事務局長勝部まゆみ(右端)からの話を熱心に聞く女性健康センターのスタッフ
     
    参加したスタッフは話を聞きながら、自分自身の日々の業務を振り返っていたようで、みんな頷きながら聞いていました。
    また、整理・整頓・清掃・清潔・躾のローマ字の頭文字を取った「5S活動」についての話では、5S活動が職場の環境を整える美化活動ではなく、職場の抱える課題を解決するための活動であることを理解し、興味深そうに耳を傾けていました。

    少しずつセンターに来られる方が増え、たくさんの業務に追われるようになってきた今、自分達が何を大切にしなくてはならないのかを、もう一度見つめ直す良い機会となりました。
     
    ベトナム助産師会会長より、初めてクリニックを訪れた時の気持ちについての対話
     
    研修には、医療スタッフだけでなく、センターの警備員や運転手も参加し、それぞれ自分の意見を発言していました。センターに勤めるスタッフ一人ひとりがセンターの顔であることを認識してくれたのだと感じ、嬉しくなりました。

    これからもスタッフ一丸となってより良いサービスを提供していきたいと思います。
     

  • ベトナムプロジェクト

    ジョイセフは、2015年3月よりベトナム・フエ市で外務省の日本NGO連携無償資金協力を得てプロジェクトを実施しています。

    このプロジェクトが目指しているのは、妊産婦ケアの質を改善し、女性の生涯にわたる健康を守るため、リプロダクティブ・ヘルスサービス提供の担い手であり、女性の身近な相談者でもある助産師を中心とした、思春期から更年期までの質のよいリプロダクティブ・ヘルスサービス提供のモデルづくりです。
    1年目に設立した女性健康センターでは、質のよいリプロダクティブ・ヘルスサービスを提供すると同時に、併設する研修施設では農村・遠隔地で働く助産師を対象に研修を行い、遠く離れた村の保健施設でもよりよいサービスが届けられるよう、助産師の能力向上を図っています。